最近Amazonなんかでヘッドホンを物色していると「OneOdio」ってメーカーの製品を見かけませんか?
デザインやランナップが実に多彩で、何よりもすごく安い。(笑)
だからと言って安物買いの銭・・・とはなりたくないし、あまり評判を聞いた事のないメーカーの製品ってやっぱり少し不安に感じてしまいますよね。
実は私も知らなかったのですが、「OneOdio」は香港に本社を置く中国の会社なんですね。
OneOdio(ワンオディオ)はオーディオ機器の製造・開発において10年以上の経験を有し、高品質かつコストパフォーマンスに優れたヘッドフォンを各種取り扱っております。
DJ、モニター、ハイレゾ業界にしっかりと根を下ろし、OneOdioは確たる評価を得ております。
また、ヨーロッパ、北米、アジアなど30カ国以上のANC業界において、ユニークなサウンドと音楽体験を創造し続けています。
OneOdio 公式サイトより引用
現在の形になったのが2015年、音響メーカーとしての活動は10年以上だそうです。
ちょっと気になりますよね。
今回、そんなOneOdio社からSuperEQ S2というBluetoothヘッドホンの製品提供を受けてレビューを依頼されましたので使い心地を検証してみました。
お約束ですが、当ブログは製品提供を受けても盲目的な絶賛は致しません。
私が感じたままの感想を書くという条件でレビューを引き受けていますので安心して下さい。
現在Bluetoothヘッドホン購入を検討していて、OneOdioの製品も候補だという方は是非参考にしてみて下さいね。
もくじ
SuperEQ S2を実際に使った感想
まず、このヘッドホンを候補に考えている方はどんなシチュエーションでの使用を想定していますか?
ヘッドホン等のガジェットって使うシーンや用途によっても求める価値って違ってきますよね。
ちなみにこの記事を書いている私はドラマや映画の映像視聴での使用が大半のアラフィフです。
そこを踏まえて各評価を読んでみて下さいね。
ところでこの記事は実際に使った評価がメインですので、スペックの詳細が気になる人は公式サイトから確認してみて下さいね。
私がこのヘッドホンで観ていたドラマは「愛の不時着」、音楽も秀逸なのです↓
評価できる点
- 何と言ってもリーズナブル
- 値段からは想像できないクリアな音質
- ANCの効果が想像以上
- ブラインドでの操作性が秀逸
- 良好な電波感度
まずは何と言っても価格設定が安い。
ここは普段使いするガジェットですから、安くて困る事は無いですよね。
そしてこの価格からは想像できない音質。
私も色々と聞き分けられる上等な耳を持っている訳ではありませんが、さらに安い価格帯の物とは明らかに違います。
そしてANC(アクティブノイズキャンセリング)機能、詳しくはは後述しますが、この機能自体を体験した事がない方は是非体験する価値はあります。
映像視聴なり、別の作業なり、本当に集中したい事に専念できますよ。
また、サイドボタンのクリック感が秀逸で、押したいボタンの操作に迷いません
最後にBluetooth機器ですので誰もが気になるであろう電波感度ですが、2階建ての戸建てである我家ではどこにいても感度良好でした。
微妙な点
- プラスチッキーなデザイン
- 暑いとイヤーカップで汗をかく
- Bluetoothを接続したまま充電できない
- アナウンス音声の音量を調節できない
デザイン的なものは使う人の年齢、好み等、主観的なものが多いので評価しずらい点ではありますが、10代、20代の方が使うと画になるというかおしゃれだと思うのですが、街中で年配の男性が装着するのはちょっとポップ過ぎるかな?(笑)
私はアラフィフですが自宅PC前での使用が前提なので、ここは全く気になりません。
このヘッドホンを使用し始めたのは7月で真夏の盛りだった事もあり、装着が1時間を超えてくると、熱がこもって耳に汗をかく感覚がありました。
少し気温が下がる朝晩は気になりませんでしたが、このS2に限らずある程度はオンイヤータイプの宿命でもありますよね。
そして一番残念なのはバッテリー残量が少なくなってきた時に、Bluetooth接続で使用したまま充電できない事。
ピンジャックに切り替えて有線接続とすれば充電は平行してできますが、付属の線はUSBが60センチ、ピンジャックが1メートルとつなぎながら使うには短いです。
少々充電タイミングなど、運用にコツが要りますね。
あと、電源オンオフ時にネイティブ発音の女性の声で「パワーオン!」、「パワーオフ!」とヘッドホンから聞こえてくるのですが、まあまあの音量なのでちょっとうるさいです。
アイディア的には動作確認が出来て悪くないとは思うのですが、ボリューム調整で小さくできないのは惜しいですね。
ペアリング先の数だけもう一言何か言っているのですが私のリスニングレベルでは聞き取れません(笑)
SuperEQ S2をおすすめできる人とできない人
SuperEQ S2をおすすめできる人
若くて街中でオンイヤータイプのヘッドホンを使いたいおしゃれさんにおすすめです。
この価格帯は学生さんや新社会人の方にはうれしい所ですし、イヤーカップが折れて一段小さくなる携帯性も高評価です。
3色展開は自分の服装にも合わせやすいでしょうし、音質がしっかり伴っているのでコスパは抜群だと思いますよ。
SuperEQ S2をおすすめできない人
私のように自宅から持ち出さないのであれば関係無いのですが、40代、50代の方が外で使うのであれば少々人を選ぶ感じがします。
音質や機能は申し分ないのですが、スーツやクールビズ関連の服装にはちょっと合いませんよね。
クリエイティブ系のおしゃれな方なら上手く合わせられるかも?
とは言っても前述したとおり音質も良いですし、自宅で使うのであれば老若男女問わずコスパの優れた良いヘッドホンだと思います。
付加機能の個人的評価
ANC(アクティブノイズキャンセリング)
実は私、恥ずかしながらBluetoothイヤホン、ヘッドホンは複数所持していますがノイズキャンセリング機能は初体験なのです。
S2が搭載しているのはANC(アクティブノイズキャンセリング)機能。
AppleのAir Pods Proなんかが採用していますよね、物理的ではなく信号制御の技術で外部の音を打ち消すというアレです。
ボタン一つで切り替えができますが、オンオフの差異はハッキリと体感できます。
すぐに体感できたのはパソコンケースの冷却ファンの音です。
私の自作メインPCのケースファンは結構な爆音なのですが、ANCをONにした瞬間音が消え去りました。
これは結構感動できますよ!ホントに。
このヘッドホンの売りは映像視聴なのですが、私の使用用途もまさにそれ。
映画やドラマを視聴していてこの機能をオンにすると、まさに今見ている映像の中の世界に放り込まれたような錯覚に陥ります。
何ていうか、高い場所に行って気圧変化した時のような感触です。
ただ、バッテリー持続時間は正直で、ANCオフの時と比べると電池消耗が早いのはハッキリ体感できます。(約18時間)
この機能を使わなければバッテリーの持ちは素晴らしく、毎日数時間使用しても前回いつ充電したかな?というレベルで持ちますよ。(約25時間)
シチュエーションにもよりますが、私はANCオンが好みです。
気を付けてほしいのは、二階で使っていたりすると階下から「ご飯だよ」等と呼ばれても気付きずらい事。
奥さんにキレられないように気を付けましょうね(笑)
AUX有線接続
こちらの機能、ピンジャックにコードをつなぐとヘッドホンの電源を入れることなく音声が聞こえます。
ただ、これだけ聞くとバッテリー切れの時にも有線で使えるように聞こえますがそうではありません。
残念ですが、完全に充電が無い状態では音が聞こえないんですね。
では何のためにこのような機能を搭載しているのかですが、それは音ズレに対する配慮のようです。
私も過去に一度だけ経験があるのですが、Bluetoothのヘッドホンとレシーバーでどうにも音ズレしてしまう組み合わせというのがあります。
随分前の話で、最近では改善されているとは思いますが、音楽だけを聴いている分には当然気付けなくて、ライブ映像を見ていて気付きました。
こういう状態を解消するための有線機能という事なのでしょうから、ちょっと必要なシーンは限定されてしまいますね。
マルチポイント機能
この機能のイメージですが、ヘッドホンをスマホとペアリングしていて電話が着信した時には普通に音楽なり映像なりが中断して呼び出し画面になりますよね?
ではパソコンとペアリングしていてPCで映像を視聴中に着信した時は?
ペアリング先がPCだけであれば普通にヘッドホンを外して応答となる所ですが、S2は2台目のペアリング先も記憶するのです。
つまり、こんなイメージです。
予めスマホとパソコンの両方でペアリング
↓
パソコンで映画を視聴
↓
スマホに着信
↓
パソコンの映画が自動的に中断
↓
ヘッドホンをしたままスマホで応答
(iPhoneは画面のオーディオボタンからS2を選択する必要あり)
↓
通話終了(通話ボタンオフ)
↓
パソコンの映画が自動的に再開
という感じで2つのペアリング先を自動的に行き来してくれるので便利です。
ただし、ヘッドホンの電源を入れる度にバックグラウンドでスマホとも接続されるのでスマホのバッテリーの減りは早くなるような?
ここはもう少しじっくり検証する必要がありますが、この機能が欲しかった人は買いですよね。
OneOdioのヘッドホンを使った感想まとめ
私はシチュエーションに応じて、ヘッドホン、イヤホンと使い分けていますが、ヘッドホンはどうしてもイヤーカップやヘッド部が摩擦で劣化しがちです。
ですから私がヘッドホンやイヤホンを選ぶ基準は音質、付け心地のバランスが取れた安価な製品としています。
そしてこの値段ですから、数年使って見栄えが悪くなるかバッテリーが持たなくなるかしたら即買い替えていきます。
そんな感じで手軽に買い替えたり、あまりこだわりが無い私のような考えの方であれば、S2は充分選択肢の一つだと思います。
ちなみに私の用途的にはバッチリはまり、とても気に入りましたよ。
音響界の新鋭メーカーOneOdioのヘッドホン、壊れるのが先か、見た目が劣化するのが先か、しばらく使ってみたいと思います。