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テプラPRO SR170は実用に耐える?上位機種との違いと感想

テプラPRO SR170は実用に耐える?上位機種との違いと感想
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ラベルライターが欲しいと思った時に、テプラPRO SR170を候補に考える方は会社でテプラを日常的に使っている方ではないでしょうか?

という私も仕事の資料整理にキングジムのテプラを使い出して20年以上になります。

会社での使用頻度は膨大ですので、効率、機能などを最優先に考え、現在の使用機種は15年ほど前の最上位モデル、テプラPRO SR930というモデルを使用しています。

2022年現在のラインナップで言うと、SR-R980相当ですね。

「会社で使ってるから操作方法も分かっているし、プライベートでもテプラにしよう」そう考えるのは自然です。(私です)

でもテプラの最上位モデルって家庭で使うにはちょっとお高いんですよね。

幸いテプラシリーズは数千円刻みで様々なグレードがラインナップされているので、自分に不必要な機能を省いて購入費用をコストダウンする余地があります。

今回、私が自宅で使うために購入したのはエントリーモデルのSR170なのですが、上位機種と比較してどんな点が省かれているのでしょう。

ロンゴ
ロンゴ
価格と機能のバランスが気になりますよね

この記事ではエントリーとフラッグシップ、両方のモデルの機能の違いと感想を解説しています。

あなたがやりたい作業にはどのランクのモデルが最適なのか、決断する手助けになれば幸いです。

SR170と上位機種の違い

テプラPRO SR170とテプラPRO SR930

Amazonレビューや価格.comの口コミでは、「家庭での使用には充分」なんて評価も多いSR170ですが、最上位モデルのSR-R980との実売価格差は約25,000円ほど。

当たり前ですが、当然様々な機能が省かれています。

SR170で満足できるかどうかは、これから上げるような機能、特徴が必要無い、もしくは問題無いと思えるかどうかがポイントです。

使用可能な最大テープ幅が違う

  • SR170 4mm~18mm
  • SR930 4mm~36mm(現行最上位機種SR-R980も同様)

使用可能テープの最大幅が違います。

24mmや36mmのテープも会社では使いますが、備品だったり場所案内だったりで、家庭での用途はかなり限定的だと思います。

私が思う最適サイズは、文房具などの名付けならば4mm、LEDフラッシュライト等の小型ガジェットの名付けには6mm、A4ノートなどには9mm、A4ファイルの背表紙などには12mmという感じです。

つまり、一般家庭での用途ならば最大18㎜幅でも充分と言えますね。

どうしても36㎜テープが使いたい場合の選択肢はSR-R980とSR750の2機種になりますが、同じ36㎜のテープを使用しても、印刷できる最大文字サイズが違っている事に注意して下さいね。

※SR-R980 最大文字サイズ 30.5㎜

※SR750 最大文字サイズ 27.1㎜

フォントの解像度が4倍の差

SR170とSR930のフォントを比較(※テープ幅12mm 明朝体 文字サイズ26ptで比較)

テプラの文字のギザギザ感を比較する要素として解像度があります。

  • SR170 サーマルヘッド(180dpi・96dot)
  • SR930 サーマルヘッド(360dpi・384dot)(現行SR750相当)

画像でも分かる通り、SR170のフォントの方が若干ギザギザ感がありますよね。

解像度は文字を構成する点(dot)の数なので、数字が小いほど輪郭が荒くなりますし、それ以外にもテプラのフォントを構成する方式にはアウトラインフォントビットマップフォントの2種類があります。

アウトラインフォントとビットマップフォントの違いの解説KING JIM公式サイトより引用

当然、SR930はアウトラインフォント、SR170はビットマップフォントが採用されています。

※文字の滑らかさが欲しいのであれば上位機種を選ばずを得ませんが、アウトラインフォントが搭載される境目はSR750以上の機種です。

漢字変換精度の差

入力した文字列や単語を漢字に変換するソフトなのですが

  • SR170 学習機能付き熟語変換
  • SR930 ATOK

となっています。

仕事の効率化を考えるのであれば、選択の余地は無いくらいATOKは賢いです。

ATOKはWindows98時代にIMEとシェアを二分した文字入力ソフトです。

ただ、SR170の変換ソフトも「学習機能付き」となっていますので、熟語などは使っているうちにどんどん覚えてくれそうですよ。

※現行機種でATOKが搭載されるのはSR530以上の機種です。

ハーフカットの有無

ハーフカットされたテープ

ハーフカットって何?という方のために解説すると、画像のように台紙はそのままでシール部分だけが切れている状態で印刷してくれる機能です。

つまり、ここを折り曲げる事で台紙からシール部分をはがすのが超絶簡単になるのですね。

仕事でSR930を使っていて、ハーフカットが当たり前の状態だった私は正直、SR170のシール台紙のはがしずらさに閉口しました。

ただ、仕事で大量に扱うならハーフカット無しはありえませんが、家庭内で2~3枚使うだけなら許します(笑)

ナナ
ナナ
許す!

SR170を選んだ理由

これはもちろん値段です。(笑)

前述した上位機種との違いも、ラベルライターとして機能しないようなものではなく、効率や見栄えといった本質的には関係のない部分ですよね。

私の使用用途は、クリアファイルやA4ファイルのラベリングが主です。

保険や税金の書類、領収書なんかは増えてくると覚えているのが難しいですので、しっかり年度と名目なんかを表紙や背表紙に貼りたいという感じですね。

家庭内の作業なので数も知れていますし、手書きよりはマシなので見栄えも気にしません。

こんな風に必要な機能を割り切れるならテプラPRO SR170はコスパ抜群のラベルライターだと思いますよ。

ブラザーやカシオではなく、テプラな理由

テプラの純正テープ3種

私がテプラを選ぶ理由ですが、それはテープが非常に秀逸だからです。

中でも粘着力、耐水性に関してはズバ抜けていますよ。

以前、会社で昼食の時に使うおわんの裏に名前を印字して貼っていましたが、毎日洗っても数年はがれず、おわんの方が先に壊れた事があります。(笑)

印字強度も事務用途なら消えませんが、摩擦には弱い印象で、ポケットに出し入れするツールなどに貼ったものは1年持たずに印字が消えます。(シール自体は健在)

このテープ品質の良さがテプラの良い所だと思っていますので、今回一緒に購入したテープも互換品ではなく純正品です。

大量に使うのでなければ間違いないですよ。

テプラPROの各モデルの違い

2022年現在、ビジネスユースのキーボード付きテプラは6種類ラインナップされています。

少しづつ機能と値段を変えて共存していますが、前述したような明らかな違いを考慮すると、現実的な選択肢は下の4機種だと思います。

・キングオブテプラです。これを買えばできない事はありません。

・実質用途が24㎜幅までのテープでギザギザの無いフォントが譲れないなら。

・ハーフカット、PC連携と、実売価格のコスパはこのモデルが一番かもしれません。

・家庭内の使用頻度なら充分満足できる最安モデルです。

テプラPRO SR170の性能は実用範囲か?

テプラPRO SR170のセット内容

SR170の実売価格は約6,000円ほど。

家庭内の整理整頓には充分な性能で、私はとても満足しています。

もちろん会社で使っている上位モデルには色々と及ばないのですが、それはグレードがあるガジェットの宿命でもあります。

ファイル類のラベリングという本来の目的は充分達成していますので、細かい事は気にせず使い倒していきますよ。

最後に、テプラを事務用品として紹介してきましたが、ポップなデザインや絵文字も搭載しているので、遊び心のあるラベルも作れます。

ただ、凝ったデザイン性のある物をあれこれ悩みながら作りたいのであれば、スマホアプリを使えるSR-MK1のような機種の方が向いていますね。

使うテープは同じなので、テプラのメリットである秀逸なテープの恩恵も同じですよ。

ラインナップの多さで迷ってしまいがちなテプラですが、エントリーモデルのSR170でも家庭で使う分には充分な実力を備えています。

要は求める機能と価格のバランスですよね。

悩むよりも、さっさと決めて使い倒して行きましょう!