車で通勤されている方は、前夜の晩酌で飲んだアルコールが朝の段階で残っていないか気になった事はありませんか?
毎日車で通勤する私も晩酌を終える時間や量はいつも気に掛けています。
ただ、今まで出勤前に数値としてちゃんと確認した事はなかったんですね。
そこで、アルコールチェッカーを購入して晩酌でどのくらい飲んだら翌朝どんな数値になるのかを検証してみる事にしました。
運転者としての責任を果たすと共に、自分や家族の生活を守るためにも自分の代謝能力を把握しておくのは大切ですよね。
この記事では晩酌中の呼気のアルコール濃度の変化、そして翌朝しっかりアルコールは抜けているのかをアルコールチェッカーを使って検証しています。
車で通勤しているのだけど毎日の晩酌は欠かせないという方は是非参考にしてみて下さい。
もくじ
アルコールチェッカーで呼気のアルコール濃度を検証
最初にお断りしておきますと、当たり前ですがアルコールの分解能力は人それぞれ、年齢、体調、体質と挙げればきりがない程のファクターがあります。
下で示す結果はあくまで私の場合です。(アラフィフ、男)
ご紹介する結果はあくまでも参考値としてご覧になって下さいね。
呼気のアルコール量はどんな風に変化する?
「飲んだら乗らない」は大原則ですが、飲んだ量に応じてどんな風に呼気のアルコール濃度が変化するのかには興味がありますよね。
ちょっと私が想像していた結果とは違っていて興味深かったですよ。
ビールを一口飲んだ直後
このアルコールチェッカーの上限は0.50mg/Lなので振り切ってます。
ビールを一口でも飲んだら運転は一発アウトという事ですね。
行政処分と罰則の対象となる基準値は
0.15mg/L~0.25mg/L未満 (酒気帯び運転)
免許停止(90日間)
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
0.25mg/L以上 (酒酔い運転)
免許取り消し(欠格期間2年)
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
となっています。
警察庁HPより
実際には飲んだ直後の数値が一番高く、少し間を置いて計ると下がり出しますが、それでも基準値を下回る事はありません。
ビール350mlを飲み終えた直後
こちらはつまみを食べつつビール1本を飲み終わったタイミング。
さっきより下がってますが、運転はもちろんアウトですね。
ビール1本飲んだ2時間後
私の晩酌は夕飯時に350mlのビールを1本飲んで一度休みます。
この後コーヒーを飲んでから30分ほどのウォーキングがルーティーン。
2時間程時間が空くと呼気のアルコール量は0.00mg/Lとなりましたが、同日中の運転はモラル上当然よろしくありませんね。
晩酌のアルコールは翌朝どのくらい残る?
さあ、車通勤の方が本当に気になるのはここですよね。
何時までなら飲んでも大丈夫?量はどの位までなら残らない?
そんな疑問の検証結果です。
私の晩酌ルーティーンは前述の前半戦の後、入浴を挟んで焼酎をロックで3杯程。
量にすると1杯100ml程なので約300mlとなりますね。
0:00就寝の6:30起床、朝食後の7:30に測定した結果が上の画像です。
つまり、この晩酌パターンであれば7時間半で私の身体は翌朝にはアルコールを分解してくれているみたいですね。
その他参考までに先日飲み会があったのですが、18:00開始の23:00終了、生ビール中ジョッキ6~7杯、ハイボール5~6杯と一般的な?宴会の酒量です。
実はその翌朝も0.00mg/Lでした。(就寝前は当然0.50mg/L)
これらの結果から推察するに、呼気のアルコール量に関しては飲んだ瞬間が一番高く、時間を置いて徐々に下降していくようです。(私の場合)
飲む酒量に応じて徐々に数値が上がって来るのかと思っていましたが違うのですね。(私の場合)
タニタ アルコールチェッカー EA-100
今回の検証に使ったアルコールチェッカーはタニタのEA-100という製品です。
Amazonや楽天で「アルコールチェッカー」と検索すれば本当に色々な機種が出て来ますよね。
平均的な価格は2~3千円の製品が多いです。
しかし、私が購入したタニタのEA-100はその倍くらいしました。
ではなぜその金額を出してまでタニタ製にしたのか・・・
私が今回一番重要視したのは信頼性です。
聞いた事のないメーカーの安価な製品、もちろん物によっては私も買いますし、もっと言うならそういったコスパが優秀で安価な製品は大好きです。
ただ、アルコールチェッカーが示す数値というのは、ちょっと大げさに言うと人生を左右すると言っても過言ではないと思うのです。
例えば朝の通勤時に検問があって酒気帯びの検査を求められたとします。
もし許容範囲の値を超えていた場合、「朝自分で測った時には大丈夫だった」という言い訳は通用しませんよね。
最近の企業はこの手の不祥事に非常にナーバスです。
そこで少しでもこんなトラブルを回避したいと思い、タニタというネームバリューにこの重大な判断を託したのです。
もちろんその他の製品がダメと言っている訳ではなく、どれか一つを選んで購入するならという話です。
2022年4月からの道路交通法改正
そもそもこのタイミングで呼気のアルコール濃度に興味を持った方はこの4月から改正された道路交通法によるところが大きいのではないでしょうか?
会社で社有車を運転される方は運転前の検査と記録をするように会社から通達があった方も多いと思います。
私が勤務する会社でも社有車運転の際、酒気帯びの有無を確認、記録する事になりました。
更に10月からはアルコール検知器による判定も義務付けられるとの事。
「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う安全運転管理者の業務の拡充について【通達】 」
昨今の飲酒運転による重大事故等を考えれば当然と言えば当然の流れです。
通勤以外で仕事でも車を運転する方なら特に自分でも備える必要がありますよね。
国家公安委員会が定めるアルコール検知器って?
前述のリンクの条文を読むと「国家公安委員会が定めるアルコール検知器」というワードが登場します。
「何だ、そんな認定制度があるならどれがその検知器なの?それ買う」となりますよね(私です)
実は条文をよく読むと分かるのですが、国家公安委員会はアルコール検知器に詳細な要件を定めておらず、酒気帯びの有無を数値や色、音で確認できればよいとしています。
つまり、公安お墨付きという製品は無いのです。
Amazon等で見かける「国家公安委員会認定製品」というのは間違いではないにしろ、あくまで自称ですね(笑)
上記の理屈だと呼気のアルコール濃度が測定できれば等しく国家公安委員会認定となります。
この文言が購入する判断要素にはならない事を知っておいて下さい。
晩酌の翌朝にどの位アルコールが残るかのまとめ
今回の検証結果はあくまで私個人の場合です。(アラフィフ、男)
アルコールの分解能力は本当に人それぞれだと思います。
それゆえ自分の許容量をあらかじめ分かっておくのが肝心です。
アルコールチェッカーは飲み過ぎた朝に大丈夫かな?と使うのではなく、事前に自分が飲んでも大丈夫な量を把握するのに使うのが正解な気がしました。
通勤時に心配せず、一日の疲れを癒す晩酌を楽しく続けるために、あなたも事前に自分の体質を理解しておきませんか?