庭の雑草、春から夏にかけて本当によく伸びますよね。
取っても取ってもきりが無く、雨上がりに晴れた日が続くと噓でしょというくらい急成長しています(笑)
そこで除草剤でも散布するかなとなるのですが、ホームセンターの園芸コーナーにはものすごい種類の除草剤が並べられています。
液体か粒剤か、即効性か持続性か、等に加えて個別の品種特化の薬剤まであります。
気軽な気持ちで買いに行くと、その種類と数に圧倒されてとても選びきれません。(私です)
そこで今回、私が悩み抜いて選んだ3種類の除草剤を実際に我家の庭の雑草に散布して効果をテストしてみました。
どんなペースで枯れていくのか、枯れた後の持続性は等々観察日記風に記録しました。
最終的には検証結果を基に順位を付けましたので、除草剤選びに迷っている人は是非参考にしてみて下さい。
手に負えない自宅の雑草、帰れていない田舎の雑草にはこんなサービスもあります↓
もくじ
今回選んだ除草剤の前提条件として
我家に小さい子供はいませんが、ゴールデンレトリバーがいます。
粒剤だと足の裏に付いたり間違って口に入ったりしても心配なので液体タイプを選びます。
それに駐車スペースや家周りの砂利の間から生えてくる雑草には液体の方が効果的というのもあります。
更にはそんなに広大な敷地ではないので、薄められている直接散布タイプで、個別品種特化ではない汎用タイプという事で選定しました。
やっぱりラウンドアップ最強?比較検証に使った3銘柄
除草剤と言えばこれ、というくらい有名なラウンドアップ。
庭の手入れをしている人であれば名前くらいは聞いた事があるのではないでしょうか。
近くに枯らしたくない芝生等もあり、ラウンドアップ マックスロード ALⅢを中心にDCMの相当品、ダイソー製(ホームセンターではありませんが)の3本を使います。
ラウンドアップ マックスロード ALⅢ
今回の本命ラウンドアップですが、私もこちらを使うのは20年振り位です。
当時よりもラインナップも増え、希釈されたタイプがメインになっています。
メジャーネームゆえに昔から同種の除草剤よりも若干お高い印象ですが、果たして値段差分の力を発揮してくれるのか。
ホーマックで2178円(税込)でした。
今回使用したALⅢは即効性と持続力が売りの上位仕様です↓
ALⅡは即効性とイシクラゲに効果的というのが売りの仕様↓
ALはオールラウンドに使える基本仕様↓
ALのお試し少量タイプ↓
DCM 根まで枯らしなが~く効く除草剤
DCMブランドはホーマックを展開するDCMホールディングスが作る自社ブランド。
どの分野でもそのクオリティは高く、安いので私個人的に大好きなのです。
今回もラウンドアップALⅢとほぼ同じ効果をうたうこちらの製品にはかなり期待しています。
値段もラウンドアップALⅢの約75%で1628円(税込)とリーズナブルですしね。
ダイソー そのまま使える!除草剤
当初は上記2種の対決を予定していたのですが、ダイソーでこの除草剤が目に留まり、急遽参戦させる事にしました。
当然110円(税込)ですが、内容量が上記2種が2リットルに対して500ミリリットルですので、ラウンドアップの約20%の440円(税込)相当となります。
100均の除草剤がどんな仕事をするのか楽しみですよね。
除草剤の効果を比較検証するスペース
例年プランターを置く火山灰のスペースなのですが、今年は諸事情で使っていないので草が茂り始めています。
移り変わりが分かりやすいようにコンクリートタイルを基準に構図を決めて、グリーンのロープを張って3分割にしています。
向かって左からダイソー区画、真ん中をDCM区画、右側をラウンドアップ区画としました。
広角レンズで撮影しているので分かりずらいですが、火山灰区画全体は縦3メートル、横5メートルくらいなので15平米といった所です。
つまり左右のスペースの受け持ちは真ん中よりも若干広いです。
画像では少々分かりずらいですが、左のスペースの草の密度が少し薄いのでこのような受け持ちとしました。
散布方法
ボトル容器の口には3種類ともジョーロのような穴が開いていて、そのまま散布出来ますというのがこのタイプの売りなのですが・・・
葉の大きな草が密集しているような場所ならばいいのですが、今回のように地面がところどころ見えているような密度でこのサイズの雑草だと、掛ったのか掛かってないのか判別できません。
不安で必要以上に掛けてしまい、あれ?もう無くなった・・・、となりがちです。(経験談)
で、このダイソー製霧吹き(500ミリリットル)を試してみる事に。
これなら砂利の間から顔を出す草にもピンポイントで噴射できますし、何だか無駄が無いような気がしませんか?
果たして効果は・・・
(注:ボトル位置入れ替わっています)
画像はそれぞれの区画に散布を終えた後のボトル残量です。
スタート液面を揃えたつもりでしたが、泡で揃っていなかったのでこのような結果に。
ラウンドアップのボトルは最初から少し多かったのもありますが、霧吹きの調子がイマイチで、もしかすると噴霧が甘かったかも?
すごい回数レバーを引きますので、まあ壊れても不思議はありません(笑)
量的にはこの3本(1.5リットル)で約15平米に散布する事ができました。
除草剤散布後の経過観察(8日目まで)
それぞれのスペースが緑から茶色に変わり、枯れたと言えるまで記録を続けて効果の差を確認します。
雑草の色合いの他に特定の草の状態も定点観測します。(定点観測地点は画像右下の見切れている辺りです。)
1日目
除草剤を散布する前の全体像と定点観測用の雑草です。(定点観測素材にはラウンドアップを散布しました。)
それぞれの区画の境界には見えづらいですが緑のロープが張ってありますのでご参考に。
初日の除草剤散布は午後からでしたので散布後の画像は記録していません。
さあ、どんな結果になるか楽しみです。
2日目
除草剤散布後2日目ですが、全体的に少し黄ばみ始めたように見えます。
もちろん区画内には様々な雑草が混生しているので相性という側面もありますが、雑草全体の元気の無さ?はラウンドアップ区画が一歩リードしているかな?
この日は午後からあいにくの雨模様。
とは言っても雨は避けて通れない日常現象、どの程度雨耐性があるかのテストにもなりますので見守りたいと思います。
定点観測素材は葉に黒い模様が出現して異変が出始めています。
3日目
前日から降り始めた雨が午前中まで降っていました。
草が濡れているせいか、黄ばみ始めるのは早かったのですがその後の進行具合は分かりづらいですね。
定点観測の方は濡れていても分かるくらい元気が無くなって来ました!
4日目
さあ、地面も乾いて数日雨は降らない予報なので、除草剤散布後の雨の影響等も含めて見守りたいと思います。
全体画像では大きな変化は分かりませんが、定点観測ではどんどん草の元気が無くなっていくのが分かりますね。
5日目
撮影した時間帯が悪く、影と光量の関係で分かりづらいですが全体的に緑色がどんどん薄くなって行く感じです。
定点観測の方は枯れてきているのは分かりますが、昨日からの変化は少ないですね。
6日目
全体的に黄色味が増して、どの区画もやっと本格的に枯れていく兆しが見えます。
今の時点で強いて順番を付けるなら、ラウンドアップ、ダイソー、DCMという所ですが、それぞれの区画内は微妙に草の種類も違っていてまだ何とも言えません。
定点観測の方はもう瀕死ですね。その周りも枯れてきているのが分かります。
7日目
ここで目に見えた変化が出始めます。
少し枯れるのが遅く見えたDCM区画が急激に黄色味を増し枯れ具合が横並びに。
全体的にまんべんなく枯れ始めているように見えます。
値段差を考えるとダイソーの除草剤は良い仕事をしていると言えますね。
8日目
枯れ方にバラツキがあり、散布後の雨が悪かった?とか霧吹きでケチったのがダメだった?(笑)など少々心配したのですが、安定して枯れ始めています。
定点観察していた草は特定できないくらいしおれていますね。
除草剤散布後の経過観察(中間まとめ)
ここで1週間が経過しましたので、それぞれの区画の拡大画像を使って中間経過をまとめたいと思います。
ダイソー区画
まずはダイソー区画ですが、100均製ということであまり期待はしていなかったのですが、ここまではなかなか健闘しています。
枯れ始めのスタートダッシュはDCM製よりも早かったくらいです。
雑草の種類によっても変わるようで、手前の部分はまだ少し枯れ方が甘いですね。
枯れた後の持続性の審査もありますが、現段階で草を枯らす能力としては問題無いレベルと言えます。
DCM区画
次にDCM区画ですが、スロースターターなようで少々心配しました。
7日目近辺からの猛追は素晴らしく、一気に他の区画よりも茶色くなっているくらいです。
草の種類による得手不得手も無さそうで、まんべんなく枯れ始めていますね。
ラウンドアップ区画
そして本命のラウンドアップ区画です。
枯れ始めも一番早く、安定して平均的に枯れて続けています。
不得意な草も無さそうですし、定点観測の草は見る影も無いですよね(笑)
さすが王者の貫禄という所でしょうか、危なげがありません。
後は持続力が売りのALⅢですから枯れ切った後にも期待ですね。
除草剤散布後の経過観察(9日目以降)
ここからは変化も分かりづらくなると思うので、完全に枯れるまでに変化が出た場合と気になる点が出た場合に経過をお伝えします。
10日目
10日目の時点で西日も相まって景色はほとんど秋(笑)
どの区画も表面はほぼ枯れたと言っても良いレベルだと思います。
ただ、優劣を付けようとこの記事を書いていますので、少し厳しい目で粗探しをしたいと思います。
やはり一番気になるのがダイソー区画のブロックタイル前の緑が残っている部分。
間近で見ると元気いっぱいという感じでは無いのですが、まだ草に生気を感じます。
枯れている区域と生えている草の種類に差異は無いので、散布量にムラがあったか雨の影響かと思われます。
もう少しだけ薬剤は残っているので、枯れる気配が無ければ追加散布したいと思います。
そしてラウンドアップ区画。
このような実験でなければ充分とも言える枯れ方ですが、よ~く見ると緑が残っている草が点在しています。
もともと霧吹きが他の区画に比べて不調だったので、散布にムラが出来なかったか心配していた区域ではあります。
こちらももう少し様子を見て追加散布を検討したいと思います。
最後にDCM区画ですが、こちらはほぼ完璧です。
緑に同化して見えづらかった区画割のロープがハッキリ見えていますよね。
12日目
11日目夕方の段階でダイソー区画の枯れ残りは見込み無しと判断し、若干残っていたダイソー除草剤を追加散布決定です。
で、画像は翌日12日目のダイソー区画です。
若干元気が無くなった気がしますので、単純に散布にムラがあったのだと思います。
他に気になっていた気になっていたラウンドアップ区画の緑は気にならなくなったのでそのままです。
16日目
除草剤を追加散布したダイソー区画の変遷報告になります。
画像の通り初回のようなペースで枯れていますので、しっかり薬剤が掛かっていれば枯らす能力には問題が無いようです。
しかしこの後思いがけない結果が発覚します。。
次章で今回の検証結果をまとめました。
3種類の除草剤の比較検証結果判定
ダイソー区画の追加散布はあったものの、本日で除草剤散布後16日目となり、枯れた草が風で飛んだりしていますので、根まで枯れたと判断して草取り鎌で表面を掻いて枯れた草を集める事にしました。
その際、まだ根が元気な部分は無理に取らず、軽い力で集まるものだけを対象にします。
実際に枯れた草を集めると驚くべき検証結果が・・・。
何と、一部を除いて他の区画と同様に枯れているように見えたダイソー区画、根が枯れていません。
除草剤を追加散布した区域が枯れ切っていないのは当然だと思いますが、他の区画と同様に枯れてきたように見えた草もです。
画像は草取り鎌で掻いた後のダイソー区画ですが、根が枯れていないので茶色くなった表面の草も取れず、集められません。
16日経った部分もこれですから、追加散布で枯れかけている部分も同じでしょう。
鎌で掻いて根を取る事は可能ですが、それではおそらくまた草が生えてきます。
こうなってからの効果は未知数ですが、この区画にはDCM製除草剤を散布し直しました。
こちらはDCM区画ですが、草取り鎌で掻くと枯れた草がホロホロと集まってきます。
そしてすっかり地面の土が露出して、ほぼ完ぺきな枯れ具合です。
そしてこちらがラウンドアップ区画ですが、結果はDCM区画とほぼ同じです。
ただ、散布ムラの影響か、若干根まで枯れが到達していない草が散見されました。
とは言ってもほぼ満足のいく結果です。
ホームセンターで買える除草剤3種のまとめ
一度枯れた草を取り除くという所までは完了しましたので、ここでひとまず検証結果の総括をしたいと思います。
草が茶色になって枯れていく様子はどれも遜色なく、当初はダイソー除草剤がコスパで一歩リードかと思っていたのですが、前述のような結果となりました。
しかし根までしっかり枯らす能力としては他の2種には及ばず、もし散布量を増やす事で同等となるとしても、あまりダイソー製を選ぶ理由が見当たりません。
今回の結果から、やはりDCM、ラウンドアップの二択ですが、私としては除草具合の完璧さとコスパの良さでDCM製に軍配を上げたいと思います。
ということで、今回のテストでのおすすめの除草剤は下のような順位になりました。
- 1位 DCM製 根まで枯らしなが~く効く除草剤
- 2位 ラウンドアップ マックスロード ALⅢ
- 3位 ダイソー製 そのまま使える!除草剤
この後、草が枯れた後の持続力の検証は残っていますが、基本的に雑草の再生具合は根を枯らしたかどうかに依存すると思っていますので、順位は同じと予想しています。
除草剤散布後、2か月経過した状況を報告
それぞれの除草剤を散布して2カ月程経ちましたので現在の状況を報告します。
ダイソー区画にはDCM製の除草剤を散布し直しているため、検証としてはラウンドアップ対DCMの効果の差という事になりますが、ちょっと意外な結果になっています。
写真中央から右がラウンドアップALⅢ区画、左がDCM区画です。
当初生えていた草がすべて無くなったのはどちらも同じなのですが、左のDCM区画の方は草が再生する気配が全く無いのに対して、右のラウンドアップ区画はコケとイシクラゲが密生しています。
よく見ると少数の草も再生していますよ。
線を引いたように分かれていますので、元々の地盤の差ではないようですね。
ラウンドアップは3種類ありますが、少なくともALⅢに関してはこのような結果です。
価格でも効果でもラウンドアップALⅢを負かしたDCMの除草剤はかなり優秀なんですね。
来年購入する除草剤はDCM製で統一するつもりです。