よくYoutubeやTwitterで見かける何も余計な物が乗っていないパソコンデスク、素敵ですよね~。
「撮影用でしょ」とは思ってみても少し憧れてしまいます。
ミニマリストっていうんですか?あの人たちはボールペンやメモ帳、ハサミ、定規等々、大抵デスク周りにあるものをどこに仕舞っているんですかね?(笑)
そんな私のPCデスク周りにも文房具をはじめ日常使う小物類があふれかえり、盛大な生活感を醸し出しております。
どうにかならないものかと考えた時、ふと気付きました。
私のパソコンデスクには引き出しが無いのです・・・
そう、引き出しという収納スペースがあれば整理整頓はもちろん、小物類の目隠しにもなります。
とは言っても既製品だとなかなかこれという物が無いんですよね。
そこで今回は思い切って自作する事にしました。
制作工程や費用を詳しく書いていますので、デスク周りの整理整頓をしたいと考えている方は是非参考にしてみて下さい。
キーボードを収納式にしたい方はこちら↓
PCデスク周りを明るくしたい方はこちら↓
もくじ
引き出しは木で自作するのがおすすめ
引き出しの自作をするにあたって今回私が選んだ素材は木です。
私のPCデスクは家を新築した際に大工さんが作ってくれた集成材の作り付けデスクです。
6畳間の一辺を通しで設置されていて両脇は同素材で棚がしつらえてあります。
木目がきれいでとても気に入っているので、ここに後付けするのであればやはり木製一択です。
木は温もりというか風情を感じますし、何か落ち着きます。
使い勝手は良いのですが、ゴチャゴチャとまとまりの無いデスク側面。
これらが引き出しに収まればきっとスッキリするはず。
引き出しの構想を考える
まずは引き出しのサイズを考えます。
私が今回考えた寸法は
内径 縦320mm×横500mm×深さ60mm
というものです。
もしデスクの寸法が許すのであればおすすめのサイズです。
というのもこの縦横のサイズ感、A4の紙が縦に2列入ります。
A4なら縦は300mmでよいのでは?と思った方、A4のクリアファイルや茶封筒は300mmを少し超えるのです。
書類を入れるかもという方はこのサイズ、プラスチック製の書類ケースごと入れたい方はもう少し大きくても良いかもしれません。
という訳でこの縦の20mmが後々の使い勝手に差を付けます。(たぶん)
深さも設置方法にもよりますが、50mmは合った方が使い勝手が向上します。
それ以下だと微妙に入らない小物やトレーが多いのです。
後はお使いのデスクとの相談ですね。
材料を用意する
実は木材って意外と高いんですよね。
ですが今回私が作ったサイズであれば、ギリギリ6尺(約1800mm)1本で足ります。
ピンからキリまでありますが、ここは各自ご予算に合わせて検討しましょう。
木材
今回引き出しの枠部分を作るために私が選んだ木材は松。
仕上げ方で数種類ありますが、とても木目がきれいでリーズナブルなので、手軽に木の良さを体感するにはおすすめの素材です。
きれいにカンナ仕上げがされた15mm厚の6尺材で1100円程。
底部分には集成材の普通のベニヤ板ですが、こちらも木目がきれいです。
ベニヤ板(600mm×450mm×4mm)は690円程。
今回の構想の寸法だとちょうど間に合うサイズですね。
加工
木材のカットはノコギリも一応持っていますが、最近暑いですし購入したホームセンターでカットしてもらいました。
1カット55円ですし、直角に切るのって結構技術がが要りますしね。(言い訳)
ただ、自分で全部チャレンジしたい方は丸ノコやジグソーがあると便利ですよね。
後から構想が変わったりしても自由自在ですし。
レールや木ネジ、取り付けステー等
その他に必要な部品として、木材を組むための木ネジ、木工ボンド。
出来上がった引き出しを引き出すためのレール、それを吊るすためのステーが必要です。
レールはスガツネ工業製の350mmですが、50mm刻みでラインナップがありますので構想に合わせてどうぞ。
コロが入っていて舐めるようにスライドし、しっかりした造りです。
ステーは高さの違う4枚セットが二組入っています。
今回は短い方を採用しました。
木工ボンドは108円でしたからダイソーで買うより安いですね(笑)
木ネジは写真には2種類しか映っていませんが、途中でもう2種類買い足しました。
100円程なので用途に合わせて細かく使い分けると色々上手く行きますよ。
組み立て
寸法通りにカットしてあれば、後は木ネジで組んでいくだけです。
進めていきましょう。
枠部分の作成
四辺の組まさる方向を確認して下穴を開けておきます。
今回組む方向を間違って関係の無い面に穴を明けて悲しい思いをしました。
いきなり木ネジをねじ込むと木材が割れたり膨らんだりする確率が高く、悲しい思いをします。
地味な作業ですが、大した数ではないのでやっておきましょう。
今回の下穴は木ネジより1㎜弱小さな穴を明けてみましたがちょうど良い感じです。
電動ドライバーさえ持っていればドリル各種はダイソーで手に入りますよ。
もちろんキリを持っている方はそれでも充分だと思います。
下穴の準備が出来たら木工ボンドを塗って木ネジで固定するのですが、きれいに仕上げるコツは木ネジの頭が木材に当たる前に一度止めておくのが良いです。
電ドルの強い力で最後までねじ込むと、テーパーになった木ネジの頭が木材にめり込むときに割れてしまいます。(トルク調整付きなら大丈夫)
最後は普通のドライバーで慎重にねじ込みましょう。
ここで使った木ネジは3.5mm×32mmなのですが、木工細工用の頭が小さく細い物を使えば良かったかも。
ネジが目立たないし木材が割れる確率も下がりますしね。
底板の固定
こちらも同じく、ベニヤと枠底面に下穴を明けておきます。
枠を組んだ木ネジよりも小さな木ネジを使いますので、それに合わせて下穴も小さくしています。
ベニヤの直角が出ているなら、枠の固定は力を掛けつつベニヤの辺に沿って固定していくと垂直の出たきれいな箱になります。
ここで使った木ネジは2.7mm×13mm、下穴は2.0mmですが、ちょうど良い感じです。
ドリルを使うと木くずがでますが、Dyson V7 Slimで問題無し。
端材で細工
このサイズで箱を作ると底板のベニヤに端材が出ます。
もったいないので正面の化粧パネルにしてみました。
底板との合わせも見えなくなりますし、更に余った端材を底に貼って取手代わりににもなっています。
つまり、化粧パネルの縦は6mm+4mm(底板隠し)+4mm(取手隠し)ですね。
2カット多くなるので+110円ですが仕上がりも良くなりますし、端材を有効利用できるのでおすすめです。
ま、間違った穴を隠すためにやった訳じゃないですからね。
仕上げ
松材はカンナがかけられた表面も美しいですし、このまま完成でも全然問題ないとは思います。
しかし、今回はここでもう一手間掛けています。
ニスです。
ダイソーで各色売っていますが、デスクの色に合わせて選びましょう。
私のデスクは集成材にクリアのニスが施された物ですので、それに合わせてクリア(乳白色)をチョイス。
マットな感じに仕上がり、汚れも防いでくれますのでおすすめです。
このサイズなら2度塗りしても余裕ですよ。こぼさなければ。
ニスは使い捨ての皿などに移して作業するのが安全です。
引き出しの設置
引き出しにレールを固定
引き出しの側面に中心線を書いて引き出したレールを当てます。(書いた線はレールで見えなくなりますよ。)
3点、千枚通し等でマーキングして下穴を明けます。
そして固定なのですが、レールの穴が大きめなので板厚以下で頭の大きな木ネジを使いましょう。(今回使ったのは3.0mm×10mm)
引き出しをデスクに固定
一人での作業であればなかなか難関です。
誰かに手伝ってもらえるならスムーズなのですが、私も一人でやったのでコツを書いておきますね。
先にステーをレールに固定して床に置いて平行を出しておきます。
引き出しをデスクの裏側に当て、手前のステーの位置を決めてマーキングします。
一旦引き出しは置いて、ドリルで下穴処理。
再び引き出しとステーを当て、木ネジを完全固定近くまでねじ込みます。
ここからは気合です(笑)
引き出しを持ったままデスクとの平行をにらみ、反対手前のステーをマーキング、下穴、木ネジ固定と一気に進めます。
さあ、腹筋の力は緩めず、奥2か所もこの要領で固定しましょう。
見た目、レールの稼働具合が大丈夫であれば増し締めして完了です。
引き出しを見えなくしたかったので、デスクの端よりも50㎜奥に設置しています。
引き出しは50㎜残して止まりますが、使い勝手には問題無く、後付け感が薄れると思うのでおすすめです。
ちなみに今回の工作費用は総額5千円弱です。
安くはありませんが、木製の既製品ってありませんよね。
自分好みに設計できるメリットを考えたら価値はあると思います。
シンプルなデスク周りでミニマリスト気分を味わう
さあ、デスク横の棚に無造作に置かれていた文房具や小物を引き出しに移しました。
不要な物を整理したのもありますが、上手く全部収まってくれましたね。
見た目だけではなく、余計な物が目に入らない環境というのは集中力も増すんですね。
結局デスク周りはこんな風になったのですが、金額的にも実用的にもなかなか満足のいく物になりました。
気分はもうミニマリストです(笑)
ご自分の環境に合わせたDIY、挑戦してみませんか?
整理した大量の不用品処分はこちらから↓
キーボードを収納式にしたい方はこちら↓
画像に写っているノートパソコンはこちら↓
PCデスク周りを明るくしたい方はこちら↓