今回レビューを書くBenQ ScreenBar、パソコンのモニター上部に設置して手元を照らすデスクライトなのですが、メーカーの方から商品提供の申し出を受けまして書いています。
私が欲しくて自腹で購入した物でないなら、「どうせ良い事しか書かないのでしょ」と思ったあなた。
私が感じたことをありのままに書いてくれて構わないという事なのでこのレビュー執筆を受けました。
普段はアームが折れ曲がる昔ながらのデスクライトを愛用している私ですが、ScreenBarとの比較、更には購入を検討している方が知りたいであろう使い心地を私の主観で評価しています。
同形状のパク・・・もとい、オマージュ製品も多いこのタイプのライト、他製品に比べるとScreenBarは高価ですよね。
そんな理由も考察していますので、どれを買おうか迷っている方は是非参考にしてみて下さい。
もくじ
BenQ ScreenBarを使った正直な感想や注意点
正直に言いますと、モニター上部に設置するこのタイプのライト、あるのを知りませんでした(笑)
ただ、パソコンデスク周りを明るく照らしたいという気持ちはあったので、私が使っていたライトは昔ながらのこのようなタイプ。
元々白熱球だったものをLED球(白色)に変えて使っています。
類似製品との比較はできませんが、今までの環境に比べてどうかという部分を中心に使用した感想、気になった点等を紹介していきます。
類似品との値段差は約3倍 これを選ぶ価値はある?
ズバリ!BenQのScreenBar購入で悩む人の多くはその価格に対してではないでしょうか。
Amazonや楽天で物色すると似た商品が1/3程の値段で売られています。
このライトに価格に合った価値があるのか?どうして高価なのか?
この答えに関しては使った感想をあれこれ書いた後、最後にまとめていますので参考にしてみて下さい。
手に取れないから気になる 質感は?
実物を手に取るまではプラスチッキーなものをイメージていたのですが、本体はアルミ製です。
クリップ部分はプラスチックですが、ウエイト部分の側面にも削り出しのロゴがあしらわれていて安っぽさはありません。
Apple製品なんかとも雰囲気が合いそうですね。
固定方式は?モニターを選ぶ?
参考までに私が使っているモニターはiiyama製のProLiteXB2779QSです。
ScreenBarの公式製品紹介では固定部分をクリップと言っていますが、はさむというよりはモニター前面の爪を支点にウエイトがぶら下がるイメージです。
ウエイトが結構な重量な事と接触面がラバーコーティングされている事もあり、不安定さは無く、一度セッティングすれば動く事は無いです。
ただ、大多数のディスプレイモニターをカバーすると思われるこの方式ですが、お使いのモニターの形状をよく確認した上で購入しましょう。
支柱での上下可動式だったりするとウエイトが触れて思わぬ落とし穴があったりしますので要注意です。
明るさ、照射角度、色味等はどう?
明るさ
公式スペックでの明るさ表記はmaxで1,000ルクス(推奨は500ルクス)との事。
ちょっと分かりづらいですよね(笑)
私が感じた明るさの第一印象としては、あれ?少し暗い?です。
普段愛用しているデスクライトのLEDは電球でいうところの60W相当、これと比較してという事です。
この感覚は用途によって人それぞれだと思うので参考までに。
ただ、今までが明るすぎた?とも感じています。
もともとデスクライトを使っていたのは、頭上背後からのシーリングライトで手元が逆光になるのを回避するためと、デスクライトだけを点灯する事で余計な景色を遮断して没入感と集中力を高めるためでした。
結構スポット的に照らしているつもりでしたが、今までのデスクライトは意外と周辺部分も照らしていたんですね。
このライトは本当に作業スペースのみを照らすイメージなので、同じ部屋で寝ている人やペットに迷惑をかけないで作業したい人に向いていますよ。
照射角度
照射角度はこのライトの売りの一つですね。
画像の通りリフレクターが工夫されており、モニター側への照射はほぼありません。
今までのデスクライトでは盛大にモニターを照らしていて気付かなかったのですが、モニターを照らすと画面が白っぽく見える事に気付きます。
スクリーンバーにすると画面が締まるというか浮き出て見えるような気がして、なるほどこの機能を宣伝したくなる気持ちも分かります。
ただ、一点だけ気になる点が・・・
私はキーボードスライダーを自作してデスクから一段低い位置でキーボードを扱っているのですが、この照射角度だとデスク端が光を遮り、キーボードの上半分が影になってしまいます。
もちろんトレイ部分が広い人はキーボードを手前に配置することで回避できるとは思いますが、キーボードスライダーをお使いの方は要注意です。
色味
白色光最大
昼光色最大
ライトの色味も調整可能なのですが、色温度と言われてもちょっと分かりづらいですよね。
要は蛍光灯的な白色から白熱球的な昼光色まで14段階の調整が可能です。
段階の多さは宣伝文句的なもので、実際には自分で変化させて感覚的に決める事になると思います。
今使っているデスクライトも白色のLED球に交換していますが、白色光は集中力を高めてくれる半面、冬場は少し寒々しく感じてしまうという面もあります。
寒い時にリラックスして文字を追うような作業をする場合は昼光色も捨てがたいですね。
今までは電球をいちいち交換するのも現実的ではないのであきらめていましたが、これからは季節やシーンに合わせて使い分けられそうです。
スイッチ類の使い勝手は?
4つあるボタンはタッチセンサーになっています。
ライト自体をモニターに載せているイメージなので、クリックしなければならないボタンだと動いてしまいます。とても理にかなっていますね。
左から明るさ調整、色温度調整、自動調光、電源となっていますが、電子音がしないので少々調整具合をつかみづらいです。
使うシーンを考えれば音が出るのも無粋なきもしますし、そういつも使う部分ではないので気にはなりません。
ちなみに真ん中の白い〇は照度センサーで、自動調光の判断に使用されているのですが、どうも使い勝手が分からず、放置していましたが↓で解決しています。
電源の取り方
基本パソコン本体のUSBから電源を取るのですが、これは注意が必要です。
電源供給の仕様はマザーボードに依存します。
私の自作メインPCのマザーボードは電源をOFFにしても電源供給されるタイプですので、パソコンのオンオフに連動して点灯、消灯はしません。
ワイヤレスヘッドフォン等の充電にも使いますし、パソコンを起動してなくてもライトを使えますので気に入っていますが、連動動作を望む方はご自分のパソコンの仕様をよく確認してみて下さいね。
ちなみにサブのノートパソコンのUSBだと電源のオンオフに連動しました。
接続はUSBポートが足りないので、非推奨といわれるUSBハブに接続していますが、私の環境では今の所不安定な挙動はありません。
使っているのはこちらの製品↓
BenQのサポート体制は?
メジャーネームのメーカー製品という事で、類似製品との差別化にサポート体制があるのではないでしょうか。
Amazonのレビューで不満を口にしている人を見かけたので、ちょっと興味がわいたので使用方法について電話で問い合わせをしてみました。
質問項目は前述の自動調光の使用方法について。
ナビダイヤルで有料の番号でしたが、応対してくれたのは日本人の男性の方。
ScreenBar専用の窓口ではないはずなのですが、急な製品使用方法の質問に言い淀むことなくスラスラと回答してくれました。
昨今のサポートは日本語が上手く通じないケースも多いので、とても安心感がありました。
問題無いですね。(え?甘い?(笑))
質問にあたって本当に製品を持っているか等の確認は無かったので、購入前に疑問に思う事等も教えてくれそうでしたよ。(ダメだったらごめんなさい)
ベンキュージャパンテクニカルサポートセンター
0570-015-533(平日9:30~18:00)
さあ、気になる自動調光の使い方ですが。
スイッチをオンで自動調光なのですが、明るさ、色味を外部の明るさから判断して最適化するというものらしく、個人の好みが入る余地は無いそうです。
解除はその他の操作(明るさ、色味)をした時点でという事でした。
う~ん、そうですか・・・、私は自分の好みの調整で使いたいと思います(笑)
BenQ ScreenBarは結局どうなのか まとめ
実際に使用してみた感触としては、全体的によく作り込まれたしっかりした製品という感じで好印象でした。
さて、最後に気になる価格に対する価値ですが・・・
それはあなたのライティング環境改善の本気度がどれくらいかという事が鍵になると思うのです。
少なくともBenQのHPの製品ページを見る限り、この製品に対する本気度が伝わります。
この製品は実に合計5つもの国際安全認証を取得しています。
私も企業勤めなのでよく分かりますが、この手の国際認証を取得するためには時間と費用、自社内のコンプライアンスを整える様々な労力が必要となります。
自社製品の安全性、信頼性を内外に示すための取り組みをしっかり経ている事と、それをクリアするためのパーツ選定、サポート体制等が価格面に跳ね返り、同種の類似製品よりも高くなっているのでしょう。
もちろん安ければ何でも良いというユーザーもいますし、物によっては私もそういう派です(笑)
その観点で言うと、私の結論はこのライトが高いのではなく、こういったコストを削ぎ落している他製品が安いのですね。
USB電源とはいえ電化製品ですので、電気を使用している以上、安全性は大切です。
まとめますと、この製品は本当に安心安全を求める人、類似品で失敗したくない人におすすめできる製品です。
私もそうなのですが、安価な模倣品を選んで気に入らない点があった時、上位のあの製品だったらどうだったのだろうという気持ちがぬぐえないんですよね。
ということでこの価格差分は真摯に製品作りに取り組んだ結果のあるべきコストと理解しました。
このタイプのライトにはこれよりも上位の製品はありません。
買い物を一度で済ませたい方、後悔したくない方には値段分の価値があると思いますよ。