ワンちゃんを新たな家族として迎えられた方々は、その子が病気になった時のためにペット保険に入ろうかどうか迷っているのではないでしょうか?
私は十数年前に愛犬のゴールデンレトリバー、ナナ(メス、12歳)を飼い始めた時にペット保険に入るかどうか悩んだ末、ペット保険に入るという選択をしました。
もしも今、新たにワンちゃんを飼い始める人に「ペット保険に入るべきか?」と聞かれたら、私は「入るべきです」と答えます。
その理由を我家の保険料を例に解説していきたいと思います。
ペット保険とは?保険料はいくら位?
まずペット保険について少々解説すると、人間でいうところの健康保険に近いものです。
毎月掛け金を支払い、掛かった医療費の数割を保険会社が負担というもので、これに手術時の負担額を別設定という医療生命保険的な要素を合わせたものが多いです。
今でこそ多種多様な保険会社が参入する大市場になりましたが、当時はそこまでの選択肢は無く、動物病院に置いてあったパンフレットで知れる程度でした。
当然ですが、犬の種類や大きさによっても保険料は違ってきますので、各保険会社サイトの見積もりをして正確な金額が割り出されます。
下記のリンクから各社の保険料を無料で調べて資料を請求する事ができます。
ちなみに12年前のゴールデンレトリバー0歳は3,000円代でした。(現在もほぼ同額)
保険料は一年ごとに上昇して今では8,000円代です。
人間と同じで、ペットも年を取ると保険料が上がっていきます。
参考までに、私が入っているペット保険は掛け捨てタイプです。
ペット保険の採算ラインとメリット、デメリット
皆さんが考えるのは、ペット保険は基本的に掛け捨てなので、ワンちゃんが健康で病院に掛からなければ保険料が無駄になってしまうと思ってしまうのでは無いでしょうか?
動物病院代が高いのは分かってるが、ペット保険料も高い、どうしよう?
金額的な採算ラインだけであれば以下のような計算で割り出すことができます。
ペット保険の採算ラインの計算
我家の例で解説すると
0歳時の保険料
約3,000円×12カ月=約36,000円/年
11歳時の保険料
約8,000円×12カ月=約96,000円/年
保険の条件として
支払い割合 50%
通院、入院 最高10,000円まで(無制限)
手術 最高100,000円まで(2回まで)
というものですので
通院、入院だけで考えれば
0歳時
35,000円(支払う医療費)+36,000円(保険料)=約70,000円(病院の請求額)
11歳時
95,000円(支払う医療費)+96,000円(保険料)=約190,000円(病院の請求額)
つまりは0歳の時は年間の病院代が70,000円を超えるあたりから保険に入っていた方が良かったことになり、11歳の時は同様に190,000円を超える辺りがそのラインになります。
私の経験からこの金額設定に感想を言うとすれば、「絶妙な金額設定」の一言です(笑)
我家のナナは比較的健康で、大きな病気(入院)などはしたことがありませんので、この金額には若干届いてないかもしれません。
しかし、耳の中がただれた、肉球の間がただれた、目が赤くなったなどで病院にはまずまず行きます。
一回の病院代の目安は、5,000円~20,000円(実際の額)くらいでしょうか。
上に書いた通り、日常的な小さな通院でも結構な金額になり、保険に入っていてもいなくても支出額には大差無い印象です。
ペット保険に入るメリットとデメリット
手術を伴う病気、事故があった時の出費軽減
メリットはこれに尽きると言えます。
幸い我家は健康で経験が無いのですが、手術となれば入院も伴って医療費の額は桁がひとつ上がるようです。
そうなった時に、心底保険に入っていて良かったと思うのだと思います。
出典:anicom
一生の内にそういう病気、事故があるかどうか?
確率の問題ではありませんが、人間の生命保険の考え方と同じだと思います。
デメリットととしては上記のような病気、事故に合わず健康だった場合、病院代は採算ラインに届かず、保険代が無駄になってしまうという部分でしょうか。
では愛犬が健康で保険を使う機会が少なかったとしたら、掛け捨ての保険料は本当に無駄になってしまうのか?
最後に私の感想をまとめました。
まずは様子を見て考えるという方も、保険の加入年齢に制限がある場合が多いので(若いうちに加入しておけば継続可能。)、その年齢ををしっかり把握されておくことをおすすめします。
ペット保険に入っていて良かったか?
十数年前のあの時、ペット保険に加入していてよかったか?
と聞かれたら、私は良かったと答えます。
幸い大きな病気やケガもなく今日まで来たので、実は少し赤字になっているかもしれません。
しかし、保険に入っているという安心感から病院をこまめに受診していたのが、結果的に今の健康につながっていると考えています。
これが私が「ペット保険に入るべき」と答える最大の理由です。
おそらくもう数年しか一緒に過ごせない愛犬ですが、最後までできる限りの事をして可愛がってあげたいと思っています。
最後に補足すると、我家の加入しているペット保険は病気やケガによる検査、投薬などは50%負担ですが、避妊手術、ワクチン、フィラリアなどの予防薬、爪切りなどは対象外で全額自費負担です。