北国に住んでいると冬の除雪作業、本当に大変ですよね。
私は生まれも育ちも北海道、雪とは切っても切れない生活なのですが、比較的雪が少ない地方に住んでいます。
それでも冬の除雪は重労働で、休日ならばいざ知らず、平日の朝に起きてどっさりと雪が積もっていたら本当に憂鬱な気分になります。
必然的に除雪機の購入を検討、となる訳ですが新車はとても高価ですよね。
そこで二年前、私は思い切って中古の除雪機を購入しました。
年式不明のホンダHS970なのですが、発売時期と各部のパーツから推測すると約20年落ち位の車両です。
果たして中古の除雪機はどうなのか?頑張って新車を購入した方が良いのか?そもそも除雪機は贅沢品なのでは?
等々、大いに悩んでいる方も多いと思います。
そこで実際に中古の除雪機を購入して使っている私が率直な感想、メリットやデメリット、購入のポイント等をお伝えしたいと思います。
除雪機を使うなら安全にも備えたい所ですが、私はこんな風にしています↓
もくじ
中古の除雪機を買って使った感想
率直な感想としては、心底買って良かったと思っています。
もっと言うと、何でもっと早く買わなかったんだと。
ただ、私が買ったのは中古の除雪車です。
当たり前ですが、状態が全く同じ車体がある訳もなく、あなたが購入する中古除雪機がノントラブルで私と同じ感想を持ってもらえるという保証はありません。
どうしても中古車の購入には運の要素が含まれます。
少々の不具合は自分で何とかするという心構えだったり、相応の機械知識、値段に対する価値への割り切り等があるならば満足度は高いでしょう。
どちらかというと最初の私の感想は、中古除雪機というより除雪機という手段そのものに対する感想かもしれませんね。
私は運が良かった方だとは思いますが、全くノントラブルだったという訳でもありません。
次の項目でメリット、デメリットと感じた点と合わせてご紹介します。
中古除雪車のメリット、デメリット
ここでは私が感じた中古車ならではのメリット、デメリットをご紹介します。
中古除雪機のメリット
- 購入費用が抑えられる
- 機能としては新車と同等
- ピカピカではないのでワイルドに扱える
購入費用が抑えられる
これが新車購入との一番の違いですよね。
私が購入したホンダHS970の中古車は送料込みで17万円でした。
現行の同型、HSS970n(J1)を新車で購入するなら45万円はします。
ホンダでもヤマハでも9馬力クラスの新車ならば同価格帯ですし、ハイブリット等の付加機能が付けば50万円を超えてきます。
一般家庭の支出の中での優先順位を考えれば、購入費用の圧縮はかなり魅力的だと思います。
機能としては新車と同等
新車でも中古でも除雪する能力は全く一緒なので、こちらも購入費用と合わせて大変魅力的です。
車やバイクと違って人に見せて自慢する物ではありませんので(笑)、あくまで機能が最優先です。
ピカピカではないのでワイルドに扱える
こちらも車両の特性上、地味ですがメリットです。
きれいに見える雪の中にも砂利や木の枝、ゴミ等が必ず混じっています。
そして雪を絡めるスクリュー(オーガ)や雪を飛ばす煙突部分(シューター)内をガラガラ音を立てて通過していくのです。
もしも新車だったら痛ましくて悲しくなりますよ~・・・
そこで初めから痛んでいれば思い切った扱いが可能という訳です。
私はこれでガシガシ運用して大分扱いが上達しました(笑)
中古除雪機のデメリット
- 故障に関しては運の要素が強い
- 修理費用によっては高くつく
- 消耗品の状態によっては高くつく
故障に関しては運の要素が強い
中古除雪機の最大のデメリットは前オーナーがどのような使い方(メンテナンス)をしていたか分からないという点です。
前オーナーの運用方法によって故障の確率も変わってきますし、こればかりは運の要素も絡みます。
冬場限定の車両ですし、大抵は夏場放置で何か問題が起こってからショップに修理依頼という方が私の周りにも多い印象です。
修理費用によっては高くつく
車両ですから故障は年式と比例して多くなりがちです。
自分で修理できるレベルならば運用上仕方ありませんが、エンジン系、ミッション系は深刻です。
実際私も2年目の夏場にHST(無段変速ミッション)のギヤシャフトからの微量なオイル漏れに遭遇しましたが、修理見積もりは7万円程でした・・・
これは萎えますよね、新車が買えたとはなりませんが、せっかく安く手に入れたのにと落ち込みました。
ただ漏れは微量のため、HSTオイルを定期的に補給するという力業で解決しました(笑)
金属部分は丈夫でも、オイルシール、ガスケット等の経年劣化は避けられないため、想定しておかなければならない故障ですね。
消耗品の状態によっては高くつく
プラグやオイル類は想定の範囲内ですが、クローラー(ゴムのキャタピラ)もタイヤと同じで劣化します。
私は幸いすべて新品にしてもらえていたので問題無かったのですが、現状渡しのような条件の場合は新車購入よりも早く交換時期が訪れる事を想定しなければなりません。
中古除雪機購入のポイント
大きな街にお住まいでなければ、大量の在庫の中から現車確認をして購入というのはなかなか難しいですよね。
という私も北海道の田舎住まいのため、ヤフオクで現車確認せずに購入しました。
前述したように、まあまの金額の買い物の割には結構リスキーです。
ただ、購入にあたって気を付けた点をご紹介すると
- 個人出品は避け、業者が出品しているメンテナンス済車両を狙う
- 中途半端に新しい物は割高な事が多いので、割り切って値頃感のある車両を狙う
- 送料、特に荷下ろし方法等も含めて考える
個人出品は避け、業者が出品しているメンテナンス済車両を狙う
破格、上物といった出物が出やすいのは個人売買だったりするのですが、同じくらい地雷が埋まっているのも個人売買です。
少し割高だったとしても、最低限のメンテナンスが済んだ車両がやはり安心できます。
わずかでも保証期間があれば尚良いですね。
私が購入したのも個人で運営されている業者さんでした。
中途半端に新しい物は割高な事が多いので、割り切って値頃感のある車両を狙う
色々な個体を見ているうちに、段々と年式の新しい除雪機が良く見えてきたりします。
新しめの車両は案外割高な価格になっている事も多く、もう少し出せば新車が買えたなんて事も。
中古車を購入すると決めたのならばコストパフォーマンスを意識して割り切りましょう。
送料、特に荷下ろし方法等も含めて考える
新車であればサービスで家の前に荷下ろししてくれたりもしますが、中古の場合は送料無料となっていても注意が必要です。
近隣の運送会社留めだったり、家の前でフォークリフトを用意してもらいたいなんて無茶な要求もあったりします(笑)
ここをクリアできないと数万円単位で送料を追加なんて事もありますので事前によく確認しましょう。
私が購入した際も近隣の運送会社留めでしたので、知人から昇降機付きのトラックを借り、梱包された状態の車両をズリズリずらして一人で荷下ろししました。
100kg超の荷物です。
ここまで含めて検討しましょうね。
中古除雪機を買って使った感想のまとめ
昔から除雪はママさんダンプでする父親の仕事、というような家に育ったため、除雪機は贅沢品というような刷り込みがあったのか、この歳まで除雪機には縁がありませんでした。
値段が新車の半分以下だったために罪悪感も薄らぎ、中古除雪機を購入しましたが、除雪機自体は新車の価格でも買う価値は充分すぎるほどある事を知りました。
雪国に暮らすならば必需品です。
腰痛や除雪にかかる時間から解放されますし、絶対に贅沢ではありません!
ただ中古車は新車と違い、買ったその日からトラブルと向き合う覚悟は必要だと思います。
新車と中古車、本当に悩ましい選択ですが、長く使うものですし、安定を求めるならば新車、機械いじりが好きでメンテナンスを苦にしないなら中古車という所でしょうか。
私が次に買うとしたら・・・、おじいちゃんになってそうなので何とか新車を(笑)
除雪機を使うなら安全にも備えたい所ですが、私はこんな風にしています↓