あなたはどんな用途に使うつもりでこのBenQ GW2780Tを候補に考えていますか？
人それぞれモニターに求める機能は違うと思うのですが、このモニター、コンセプトがかなり尖っています。
「Eye-care」つまり目に優しい、使う人の目の負担軽減を最優先に考えられたモニターという触れ込みです。
このあたりを前面に出してくるモニターって珍しいですよね。
今回、このモニターをBenQ社より商品提供頂きましたので、実際に一カ月程色々な使い方をして分かった事があります。
それは、その尖ったコンセプトゆえに、使う人、シチュエーションを選ぶモニターであるという事。
これは逆に言うとメーカーが意図した人達にさえ使われれば遺憾なくそのコンセプトが生かされるという事ではないでしょうか。
では、どういう人に向いていて、どういう人に向いていないのか。
今回も私が思った通りの感想を書いて構わないという条件でレビュー記事を書いています。
このモニターのコンセプトを望んでいる人にしっかり届くように忖度の無い感想を書いています。
購入候補に考えている人は、是非参考にしてみて下さい。
ちなみにこのレビューを書いている私の普段のPC環境がどのようなものか、参考までに書きますと以下のようなものです。
自宅
メインPC 27インチ（WQHD 2560×1440）
ノートPC 13.3インチ（HD 1920×1080 スケーリングにて1.25倍）
会社
メイン1 ノートPC 15インチ（1360×768）+外部モニター（22インチ）
メイン2 24インチ（HD 1920×1080）デュアルモニター
同一メーカー製という事でマッチングが素晴らしいスクリーンバーのレビューは↓
半年ほど使った現在は、すっかり手放せなくなりました。
もくじ
このモニターが向いている人、向いていない人
このモニターのスペックは昨今の4k至上主義の風潮から考えると、ある意味平凡です。
ただ一点、目をケアしてくれるという特殊な機能を除いては・・・。
つまりこのEye-care機能が最優先で欲しい人にこのモニターは使われるべきなのです。
では具体的にどのような属性の人達が使うべきか、またどのような環境の人には向かないのか、私の感想は以下のようなものです。
詳しいスペック、Eye-care機能の詳細は公式HPに譲ります。
このモニターを買ってはいけない人
- HD（1920×1080）より上の解像度のモニター（27インチ）を現在問題無く常用している
- 上記の環境で、デュアルモニター用の2画面目を検討している
- ノートパソコンの小さな画面でのHD表示、及び常用に何ら問題が無い
というような人で、目の疲れは感じつつも上記のような環境を手放せないという人は正直おすすめできません。
それは同じサイズの画面で解像度を落とすという行為は錯覚も相まって、どうしても文字や輪郭がぼやけて見えるからです。
このモニターの売りであるEye-care関係の機能も画面の発色や明るさを少々引替えにしている印象を受けますので、目の疲れという部分に悩みがない人にはマイナスに感じてしまうでしょう。
つまりは小さな文字を苦にしない、表示領域の広さは必須、発色は常に鮮やかが好きというような20代、30代のバリバリPCを使いこなす人は買うべきではありません。
そういった人にはもっと選ぶべきモニターがありますし、自分の目の疲れだけを解決したいのであればブルーライトをカットしてくれるメガネ等を併用する方が幸せになれます。
このモニターを買うべき人
- 日々のリモートワークに目の疲れが尋常でなく、小さな文字がつらくなってきた（40代以上）
- 小学生のお子さんのオンライン授業が始まり、目が悪くならないか心配
- スイッチ、プレステに夢中のお子さんの目が心配
- 家族で使えて持ち運びできる目に優しい外部モニターが欲しい
と、こんな風に思っている人です。
ちなみに私は4番目の人ですね。
自宅での普段使いモニターはWQHD（2560×1440）ですが、会社でのPC環境が貧弱ですので解像度のギャップにあまり違和感を感じません。
それよりも年齢的に小さな文字がつらくなってきていたので、大きな文字で目を凝らさなくても良いという環境に魅力を感じています。
今回試したおすすめのシチュエーション
このモニターを運用するにあたり、どういう使い方が正解なのか色々と考えました。
考えたシチュエーションを色々と試した結果から感じたのが先程の結論です。
それではどんなシチュエーションを試したのか順番に紹介していきますね。
ダイニングテーブルに置いて家族で使う外部モニターとして
このモニターのコンセプトからしてこれが一番しっくりくる使い方ではないでしょうか。
お父さんはノートパソコンの外部モニターとして、お母さんはスマホで見ていたYouTubeを大画面で、お子さんはSWITCHやプレステのモニターとして使えば占領されていたリビングのテレビも開放されます。
どんな機器でもHDMI変換できるケーブルがAmazonで安価で手に入りますよ。
持ち運びができるように取手が備え付けられているのは家の中での移動が想定されているからでしょうし、高さ調整ができるようになっているのは大人から子供まで誰が使っても最適な視線の位置に調整するためです。
特に注目すべきはお子さんが使うシチュエーションではないでしょうか。
昨今の新型コロナウィルス事情から学校や塾の授業のリモート化が進んでいます。
学校や塾から支給されるノートパソコンやタブレットは画面が小さく、お子さんは画面に目を凝らしたり、猫背になっていたりしませんか？
大人は自分の作業環境を選んで改善する事ができますが、子供はそうはいきませんよね。
お子さんの目や健康を守ってあげるのは親の役目です。
SWITCHをつなぐ事が多かったとしても、それは目を守っているという事で（笑）
自室でリモートワークに使う外部モニターとして
政府の在宅ワーク推進を受けて、リモートワークが増えた方も多いと思います。
自宅での作業は会社支給のノートパソコンですよね。
最近のノートパソコンはHD（1920×1080）表示できる物も多いですが、13～15インチ位の画面で解像度を最大にして使えてますか？
このモニターを外部モニターとして作業すればHD環境下でも文字の大きさは問題ありません、というか大きすぎる位ですから目への負担は格段に減ります。
私は今年50歳になりましたが、やはり年齢には勝てず小さな文字がつらくなってきました。
プライベートよりもはるかに長い時間見つめる仕事のPC画面、発色や明るさよりも目をいたわるべきだと思います。
ワード、エクセル、パワーポイントといった文字中心のオフィスソフトの使用が多い方であれば尚更です。
高解像度の鮮やかなモニターを見るのは仕事が終わった後にしましょう。
普通にメインのモニターとして
今使っているメインのモニターがWQHD（2560×1440）ですので、デュアルモニター環境にすると解像度が違い、かえって目が疲れます。
そこで完全に入れ替えてメインのモニターとして一定期間使ってみました。
夕飯と入浴を済ませた後は、就寝までモニターを見つめてブログ記事を書いたりする事が多いのですが、翌朝の目の疲れは軽減したように感じます。
もちろん、Eye-careに関するブルーライト軽減や輝度自動調整といった機能はフルにオンにしてです。
ただ、ブログのような文字が主体の作業であれば問題無いのですが、これらの機能はどうしても画面の色味を引き換えにしてしまいます。
写真や動画を扱う事が多い方は、解像度も含めて少々物足りなく感じてしまうかもしれませんね。
BenQ GW2780Tをおすすめできる人とできない人まとめ
正直、解像度やパネル、価格等からモニターを選ぶ人には、このモニターを選ぶ理由がありません。
ただGW2780Tのように、「Eye-care」、すなわちブルーライト軽減やフリッカーフリー、輝度自動調整といった使う人の目をいたわる機能を最優先で開発されたモニターというのは唯一無二でしょう。
すべては「目を大切にしたい」を最優先に考えている方へおすすめしたいモニターです。
私も50代に突入してしまい、最近は小さな文字が段々と見づらくなってきました。
我家はこのモニターをダイニングテーブルの上に置いて、妻のYouTube閲覧用、私のノートパソコンの外部モニター用として家族で使っています。
愛犬も足元で寝ていますし、主がいつも近くにいて満足そうです。
高解像度の小さな文字に目を凝らし、猫背で作業していた時よりもゆったりとした時間が流れるようになった気がします。
BenQ GW2780Tは家族の目を大切にしたい方のためのモニターですね。
