私が自宅を建てて18年が過ぎました。
当然入居時に購入したり持ち込んだりした家電たちはほぼ刷新されていまして、今回更新したIHクッキングヒーターはシステムキッチンと一緒に使い始めた住宅設備ですので実に18年、よく持った方かもしれません。
ビルトインタイプなのでシステムキッチンにきれいに納まっており、外したり交換したりというイメージが湧かなかったのですが、DIYが大好きな私、色々と調べて自分で挑戦してみました。
この記事では自分でIHクッキングヒーターを交換してみたいと思っている方の参考になるよう、私が交換した手順を紹介しています。
その他、機種選びで迷いがちな項目の選定基準や自分では無理と感じた方の選択肢などもシェアしていますので、是非参考にしてみて下さい。
もくじ
IHクッキングヒーターが壊れた・・・修理?更新?
ところでIHクッキングヒーターが壊れたとしたら、普通は誰でもとりあえず修理を思い浮かべますよね。
実は我家のIHクッキングヒーターも過去に一度、メーカーメンテナンスの出張修理を受けていまして、その時の領収書が上の画像なのですが額面は約2万円弱でした。
症状としては揚げ物温度センサーの不調と右コンロスイッチの接触不良でしたので、センサーと基盤の交換といった修理内容でした。
実は今回の不調も以前交換した右コンロのスイッチ接触不良です。(具体的には右コンロの電源ボタンを押すと、すぐ左の揚げ物ボタンが押下されたことになる現象です。)
パナソニックの補修用性能部品の最低保有期間は6年(2010年4月以前に発売された製品)となっています。
部品によってはこの期間を過ぎても在庫があったりするのですが、他の箇所がすぐに壊れてアウトなんてケースもあります。
というか、そもそも我家のIHはPanasonicではなくNationalです。
ナショナルって何?という若い世代の方たちのために解説すると、
現在のPanasonicは昔、創業者の松下幸之助氏の名を冠した松下電器産業と名乗っており、国内向け家電ブランドをNational、家電以外をPanasonicとしていました。
2008年に社名とブランド名をPanasonicに統一し、今に至っています。
つまり我家のIHは2008年以前の年代品ということですね。(2005年モデル)
こんな理由もあって今回は更新を選んだのですが、ほぼ同等かそれ以上の能力を持った製品が2回分の修理代金と似たような金額で手に入ります。
ちなみに今回、私がAmazonで購入したのは下のモデルです。
私が購入した時は5万円を切っていましたが、価格変動があるようなので少しの期間、価格を観察すると良いですね。
IHクッキングヒーター選定のコツ
システムキッチンにビルトインされたIHクッキングヒーターを更新、それも自分でと考えた時にあなたが一番気になる点は何でしょう?
値段や性能ももちろんだとは思いますが、私が一番心配したのは現在のヒーター設置スペースの寸法と電源に互換性があるかという点です。
IHクッキングヒーターの規格はほぼ決まっており、天板の横幅寸法が60センチか75センチか、電源が200Vか100Vかという部分にしかほぼ選択肢はありません。
元々ビルトインタイプのIHクッキングヒーターを使っていて更新するという方は、ほぼ我家と同じく天板60センチ、電源200Vという王道タイプでしょう。
たった2項目なのでしっかり確認しましょうね。
そしておすすめなのは今回の私のように同じメーカーの製品を選ぶという事です。
規格や寸法は横並びでも、取り付け取り外しの思想は独自性があったりしますので、同一メーカーを選ぶことでうまくいく確率もきっと上がりますよ。
上でも紹介しましたが、今回我家が購入したものはエントリーモデルで余計な機能はついていませんが、必要な機能は一通り付いており、左右それぞれに揚げ物センサー、出力に至っては前より増しています。
ビルトインタイプのIHクッキングヒーターを自分で交換する方法
ここからは実際の作業の画像を交えて古いIHクッキングヒーターの取り外しから新しいIHクッキングヒーターの取り付け方法を解説していきます。
古いIHクッキングヒーターを取り外す
システムキッチンにビルトインされたIHクッキングヒーターは一体感がすばらしく、見える位置にネジ等がないためどうやって固定されているのか分かりづらいですよね。
結論としてはフロントパネルが出るように上から落とし込んで置いてるだけという状態で、正面と天板奥側、2か所のボルトで天板や後面にブラケットを密着させているというものです。
ですから2か所のボルトを緩めたら、フロントパネルを押しながら後部の排気口に手を入れて持ち上げると上に上がってきます。
この時長年の油汚れなどで少しベタつきというか抵抗を感じたりしましたが、グイっと起こせばはがれる感じでした。
なにせ重く、体制もよくないので腰を悪くしないように気を付けましょう。(約18kg)
一つ注意しなければいけないのは200Vコンセントの位置を確認しておくことです。
当然抜いて取り外すことになりますので、事前に抜ける位置にあるのであれば先に抜いておいた方が色々と心配がありません。
IHヒーターのスペース下部はたいてい引き出しですので引き抜いて確認してみましょう。
もし見えない位置だったとしてもコンセントコード自体50cm程ありますので、本体を取り外した後でも充分対応できますので心配は無用です。
コンセントの抜き差しなので心配ありませんが、もしも単独のブレーカーがあるのであれば切っておいた方が安心できます。
新しいIHクッキングヒーターを取り付ける
さあ、既存の古いIHクッキングヒーターを取り外すことができたのならば取り付けは簡単です。
事前の確認点としては新しいIHクッキングヒーターの固定ボルトがフリーになっているか、コンセントを差すのは後か先かの判断の二点です。
実際の設置ですが、魚焼きトレーと後部排気口は手を入れて持ちたいので外しておきます。
何もなければまた10年単位で外す事がないでしょうからシステムキッチントッププレートの接地面はきれいに掃除しておきましょうね。
実際の本体設置ですが、外すときと同じく手前から斜めに落とし込み、正面の穴から本体の前面をのぞかせます。
コンセントですが、システムキッチントッププレートに本体を乗せて準備した段階でコードが届いたので、私は先に差しました。
位置が合っていることを確認したら2ヵ所の固定ボルトでブラケット固定、魚焼きトレーや外装パネル、排気口の網を設置、して完成です。
自分で取り付ける自信がない人の選択肢
今回のDIY、設置自体は簡単な部類に入る作業なのですが、取り外し、取り付け共に約18kgある本体を抱えなければなりません。
私の感覚では普通の成人男性でギリギリ、女性ひとりだと結構大変かと。
家電量販店で購入すれば設置もセットでお願いできますが、製品選択の自由度が減少してトータルでかかる費用が高くなりがちです。
そこで、製品はネット通販で好みの機種をお安く入手して設置だけを別業者に依頼という選択肢があります。
ゼヒトモで必要な情報を入力すれば、お住いの地区近隣でIHクッキングヒーターを設置してくれる業者を紹介してくれます。
値段や条件を吟味して一番お得なパターンを検討できますので試してみて下さい。
取り外したIHクッキングヒーターの廃棄方法
最後に取り外した古いIHクッキングヒーターの廃棄方法ですが、今回の私のようにネットで購入した場合は自分でどうにかしなければなりません。
と言ってもそんなおおげさな事ではなく、お住いの市町村に問い合わせて教えてもらえばその地域に合った処分方法を教えてもらえます。
ちなみに私の住んでいる街ではIHクッキングヒーターは小型家電というカテゴリーに属し、透明な袋に入れて月一回の資源ごみ回収日に自宅前に出しておくことで無料回収してくれました。
地域によっては前述のゼヒトモで紹介してくれる業者さんが、設置と一緒に請け負ってくれるパターンもあるかもしれません。
もし仮に廃棄に費用がかかったとしても、今回のようなネット通販を選択した場合の方がトータルで安くあがるかもしれませんしね。
IHクッキングヒーターをDIYで交換するまとめ
私はDIYが好きで今回のような作業に何の抵抗も感じないのですが、慣れてない方でもこのDIYのハードルはかなり低い方ですよ。
IHクッキングヒーターは家電とはいっても設置後の状態しか見たことがないという人が大部分だと思います。
システムキッチンに綺麗に収まっているので、どうやって取り外したり取り付けたりするのかなかなか想像できないんですよね。
ですが、ほんの少し勇気を出して挑戦すればかなり出費も抑えられます。
使用し出してから8ヵ月程たちますが、故障もなく快適ですし、自分で設置して安く上がったので満足感もかなり高いです。
じっくり取り組めば決して難しい作業ではありません、是非挑戦してみませんか。
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