MiniDVや8ミリのビデオカメラからバックアップのためにパソコンに取り込んだAVIやMPEGの動画、取り込んで保存した事に満足してそのままになっていませんか?
これから取り込もうと考えてる方も、その後の活用方法は何かお考えですか?
せっかくデジタル化するのであれば最大限に活用して楽しまないともったいないですよ。
DVDにするのはもちろん、iPhoneに保存してどこでも見られるようにするのもいいですね。
ここ数年で発売されたパソコンをお持ちならば、スペックがこれらの作業のネックになる事もありませんし、難しい知識も必要ありません。
二つの楽しみ方をご紹介しますので是非参考にしてみて下さい。
そもそもビデオカメラから取り込むのがこれからという方は下の記事を
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もくじ
Windows10のパソコンは動画編集ソフトを自分で用意しなければならない
すでに動画をパソコンに取り込まれている方は何がしかの動画編集ソフトをお持ちかもしれませんが、これからという方のために解説すると、Windows10のパソコンには動画編集ソフトが入っていません。
ここで言う動画編集ソフトとは、動画の取り込みや編集(トリミングや字幕入れ等)、取り込んだ動画を用途に応じて変換、DVDやBDに書き込む等の作業を行うソフトです。
iPhoneで撮影した動画やHDD形式のビデオカメラであれば、パソコンに取り込むこと自体はソフトが無くても可能ですが、その後の編集やDVD書き込みが出来ないのです。
そこで、Windows10のパソコンユーザーは動画を扱うのであれば何か1本動画編集ソフトを用意しなければなりません。
すでに何かのソフトをお持ちの方も、使い勝手はどうですか?
難しすぎて機能を使いこなせない等の不満は無いですか?
色々なソフトがありますが、どんなソフトでも使いこなすにはある程度の勉強と使い込みが必要です。
しかし、プロがやるようなエフェクトや加工をしてみたい方もいれば、最低限のメニューやチャプターを付けれれば満足という方もいるでしょう。(私です)
そんな私が使っているのはPowerDirector17です。(現在の最新バージョンは19)
ちなみにグレードはULTRAなのですが、豊富な装飾オプションを使いこなす自信も無く、買い切りのタイプが欲しかったために選びました。
光学ドライブのバンドルソフトで昔から触れていたというのもあるのですが、最終的に製品版を購入した決め手となったのは動作システム要件の低さとプランの分かりやすさです。
ぶっちゃけ数ある動画ソフトは、各公式HPを読み込んでも私レベルでは何が違うのかよく分かりません(笑)
私が所有している5年前のcore i5(第4世代)自作機で動作し、買い切りによる出費の分かりやすさという点に好印象を持ったのです。(公式のシステム要件はcore i以上のCPUとなっており、実際処理の遅延等の不具合もありません。)
私が望むようなシンプルな作業であれば非常に分かりやすく、迷う事もありませんよ。
誤解の無いよう補足しますと、高度な作業ができない訳ではなく、実際に少し突き詰めた編集を行う際にも機能面で不満に感じた事はありません。
プロが使うイメージのPremiere proやコンセプトが似たFilmoraと迷われる方が多いと思うのですが、動画編集の最初の1本に迷われているならば、価格と扱いやすさのバランスが取れたPowerDirectorがおすすめです。
これから紹介する作業もPowerDirector17で行っていますが、簡単で特別な知識も必要無く出来てしまいます。
ソフトの機能の習得に時間を取られて、やりたかった事をする前に挫折しては本末転倒ですよね。
それでは解説しますので、ご自分の環境に置き換えて想像してみて下さい。
テンプレートやエフェクトが使えない、出来上がった動画にPowerDirectorの透かしが入るなど制限はありますが、体験版で雰囲気を確かめてから購入されるのが良いかもしれませんね。
豊富な装飾等、どうしてもすべて試したいという事であれば割高にはなりますがサブスクリプション版のPowerDirector365を1カ月だけ、という方法もありかもしれません。
メディアがあった方が安心という方は↓のリンクからどうぞ
パソコンに取り込んだ動画をDVDにする
一番需要が多い作業ですよね。
リビングのテレビで観たり、人にあげたりしたいならこれが一番向いています。
無編集で映像をただDVDに焼きたいのであれば話は早いです。一瞬です。
無編集で動画をDVDにする
「ファイル」→「読み込み」→「ファイルを選択…」とたどり、DVDに焼く動画を選択すると画像のような画面になります。
動画をタイムライン上にドラッグします。
動画が古い場合、比率を4:3にして良いか聞かれますが、気にせず「OK」で大丈夫です。
「ディスク作成」タブを選びます。
デフォルトで最適なパラメーターが設定されていますので、特に変更する箇所はありません。
メニュー画面だけはデフォルト設定だと作ろうとしますので、シンプルに映像だけを再生したい方は「メニューなし」を選ぶと良いでしょう。
空のDVDディスクをセットしたら右下の「2Dで書き込み」をクリックするとオーサリングと書き込みが始まります。(オーサリングとはDVD-Video形式にする準備のような工程です。)
元動画の時間と保存形式によりますが、5分から10分程で完了です。
この作業がメインになると思われる方は、動画を取り込む際の保存形式をMPEG2にしておくとオーサリングの行程が短くなります。おすすめです。
DVD-Video形式というワードが出てきましたよね。
少し難しい話になりますが、市販されている映画やライブのDVDはすべてこの形式です。
冒頭でWindows10単体でDVDは作れないと言いましたが、正しく言うとDVD-Video形式のDVDが作れないが正解です。
そのためにPowerDirectorのような動画編集ソフトが必要なのですね。
5分ごとのチャプターだけを設定する
シンプルが一番とは言っても5分ごとにチャプターがあるとシーンサーチで格段に扱いやすいディスクになりますよ。(チャプターとは本のしおりのような物です。)
事務的なチャプター入れは簡単ですから是非やっておきましょう。
タイムライン上の映像をクリック。(選択されて水色になります)
画面左側のアイコンから「チャプタールーム(F11)」を選択します。(画面が小さいとアイコンが隠れている事がありますので、その場合はすぐ下の上下アイコンでツールバーを動かしてみましょう。)
「任意の間隔でチャプターを挿入」を選び、間隔を設定(デフォルトは5分)して「開始」をクリックします。
これで5分ごとにチャプターが入りますので、あとはディスクの作成と同じです。
DVDプレーヤーや車のナビで観る際、早送りボタンや巻き戻しボタンを押すと5分間隔でシーンが移動してくれるディスクになりますのでおすすめです。
ただDVDに出来れば良いという方はこの程度の作業量です。簡単ですよね。
もちろん凝りだせばきりが無いくらい奥深い世界なのですが、それは「こんな事がしたい」と思いついた時にひとつづつ調べて習得していけば挫折しづらくなりますよ。
パソコンに取り込んだ動画をiphoneで楽しむ
私の携帯がiPhoneなのでこう書きましたが、Androidのスマホの方ももちろんOKです。
最近のiPhoneはストレージも大きいですし、Androidの方はSDカードが使えますので容量は青天井ですよね。
空きスペース、結構ありませんか?(笑)
もったいないですよ、DVDにした動画は全部スマホにも入れてしまいましょう!
しっかりモバイルに適したサイズに圧縮されますし、親戚や友人に見せてあげれば会話も盛り上がるというものです。
ここでは元動画がAVIだったり、MPEG2だったりするものを携帯に適したMP4というフォーマットに変換します。
よく分からない場合もとりあえずやってみると携帯に適した動画にしてくれますよ。
iphoneに適した動画に変換する
DVDにした時と同じくタイムライン上に映像をドラッグして準備します。
「出力」から「デバイス」タブをクリックすると変換形式の選択肢が表示されます。
「Apple」、「Android」と選択肢は分かれていますが、出来上がる動画は同じです。
出来上がる動画の出力先を指定したい場合はあらかじめ選択しておきます。
デフォルトの設定で充分奇麗ですが、こだわる方は数字が大きい選択肢を選べば更に奇麗になるという認識でOKです。(その分動画のサイズも大きくなります。)
iPhoneへ動画をコピーする
出来上がった動画はAndroidの方であればエクスプローラーでSDカードの任意のフォルダへコピーですが、iPhoneの方はiTunesを使う事になります。
itunesに何の不満も無い方はそのまま同期して頂いて構わないのですが、最近の私は状況によって別のソフトを使い分けています。
私の不満は、Apple製品を使っておいて何ですが、iPhoneとitunesのやり取りがWindowsらしくないない事です。(当たり前ですが(笑))
Apple歴よりもWindows歴の方が長い私は、エクスプローラー上でガシガシやり取りの出来ないiPhoneというかiTunesに不満を持っていたのです。
そこで最近利用しているのがDearMob iPhoneマネージャーというソフトです。
このソフトを使うと動画の同期はこんな手順になります。
起動画面から「ビデオ&映画」をクリック。
iPhoneはライトニングケーブルでつないであります。
iPhone内の動画一覧がエクスプローラーのように表示されます。
エクスプローラーから目的の動画ファイルをドラッグします。
ドラッグしたファイルのサムネイルが表示されて同期待ちになりますので、「同期」をクリックすると動画が転送されます。
これで動画のコピーは完了なのですが、Windowsらしいですよね?(笑)
この操作感が気に入って最近の動画転送はもっぱらこのDearMob iPhoneマネージャー
を使っています。
iTunesとiCloudを合体させたようなソフトですので、次の機種変準備のために色々と試している最中です。
制限がきついですが体験版もありますので、iTunesの操作性に不満のある方は是非試してみて下さい。
パソコンに取り込んだ動画で色々楽しむまとめ
私もそうなのですが、ひとつ目的を達成すると満足してしまい、せっかくのデジタルファイルを活用出来ていなかったりします。
今回紹介したiPhone用の動画ファイルはGoogleドライブ等にアップして共有するのにも向いていますし、YouTubeでも主流のフォーマットです。
一歩踏み出せば、まだまだ楽しめる活用方法は無限ですよ。
今回紹介したソフトが気になった方は下のリンクボタンからどうぞ。