パソコンの前で書き物をする時、キーボードが邪魔に感じた事はありませんか?
大きめのパソコンデスクをお使いの方でも、キーボードの前にノートを気持ちよく開いて書き物が出来る方は少ないのではないでしょうか?
私は調べ物や記事の構想を考える時に、ノートにあれこれ書き留めておきたい昭和世代です。
現在使っているパソコンデスクは奥行が60cmあるため、モニターの前にキーボードを置いて使っています。
ゆったりしていて気に入っているのですが、書き物しながらとなると微妙にスペースが足りないのです。
先日パソコンデスク周りを整理したくて引き出しを自作しました。
その際に使ったスライドレールが大変良い物で、今回それと同じ物を使ってパソコンのキーボードを収納式に出来るキーボードスライダーを作ってみました。
作業性が増すのはもちろんなのですが、パソコンデスクの上から物が減ると見た目もシンプルになり、部屋の景観もスッキリしますよ。
自作とは言っても、ほぼ木ネジを留める作業しかありません。
詳しく解説しますので、是非チャレンジしてみませんか?
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もくじ
スライドレールを使ってキーボードトレイを作る
今回のこのDIY、自作と言っても難易度としてはとてもやさしい方だと思います。
一枚板を利用したため、スライドレールの取り付けと、デスク下への設置だけというお手軽さです。
たったこれだけの作業なのですが、パソコンデスク上にスペースを確保出来て、ビジュアルもすっきり洗練されますよ。
それに一段低く、身体に近いキーボードというのは思った以上にタイピングがしやすく、肩や腕の疲労も軽減してくれますし、マウス操作も同じことが言えます。
空いた机の上は仕事の資料やノート、資格試験の勉強をされている方ならテキストや参考書等、ライフワークに合わせて有効活用できますね。
それでは早速詳しく解説していきます。
サイズの構想を考える
お使いのデスクやキーボードのサイズによっても変わると思うのですが、今回私が考えたサイズは画像のような寸法です。
私のキーボードのサイズは横440mm×縦125mmですので、マウスのスペースとして横160mm、手前のパームレストとしてのスペースも65mm確保できています。
後々の買い替え等も考え、汎用性のあるサイズにしたつもりです。
しかしDIYですので、想定外のサイズのキーボードを買ってしまっても板材さえあれば作り直しはいくらでも可能です。
それが手作りの良い所ですよね。
今回は頂き物の廃材で作ったので、縦の寸法は自動的に190mmとなったのですが、選ぶ余地のある方はもう30mm~40mm程長い方が手首が楽かもしれません。
材料を用意する
板材
このDIYの費用で一番高価なのは木材なのですが、今回は知人の方に廃材を頂きまして、それを利用しました。
大型の機械や資材を輸送する時の梱包資材に木材が使われる事は多く、企業はお金を払ってそれらを廃棄しています。
工業関係の仕事をしている知人がいる方は、そのような廃材がないか聞いてみてはどうでしょうか。
思いもよらない良質な木材が手に入るかもしれませんよ。
もしそういった方法で入手できなくても、ホームセンターで購入できるのはもちろんなのですが、意外にもAmazonでも木材は購入できたりします。
木の種類がイメージ出来る方はこちらも便利ですよね。
カットは知人の丸ノコをお借りしました。
定規を使えばあっという間にまっすぐ切れます。
スライドレール
スガツネ工業の250mmのスライドレールを使いました。
コロが入っており、とても滑らかに動作するのと、一番奥でカコっとハマるため、地震などの際も飛び出しづらくなっています。
使う板の縦は190mmですが、机の端から見えづらくしたいので、50mm奥に設置する事を想定してこのサイズにしています。
ブラケット
こちらはサイズの違うものが4枚づつ二セット入っているので、前回引き出しを制作した残りがあるのですが、今回も高さがマッチするサイズは短い方です。
最初は短い方の上段でセットしましたが、マウスがぶつかってしまい、下段で組んでいます。
実は前回、間違って二つ買って持っていましたので(笑)、また短い方を使用して引き出しに高さを揃えます。
長い方もそのうち出番はありそうですが、最悪穴を明け直せばどうにでもなりますね。
下処理
まずは手首が当たる角を中心にサンドペーパーを掛けます。
100番以下の物で粗削りして、少し目の細かい物で仕上げるときれいに仕上がります。
そして仕上げにニスです。
ダイソーに各色売っていますのでお使いのデスクにの色に合わせて選んで下さい。
私はクリア(乳白色)をチョイスしました。
半日あれば乾きますので二度塗りがおすすめです。
特にウォルナットやメイプル等、色付きのニスを選ぶ場合は2回塗る事できれいに発色しますよ。
取手(引き手)を細工
今回のトレーは20mm厚の板なのでつまめば問題無く引き出せますが、ホームセンターで面白い物を見つけたので細工しました。
引き戸等で使う引き手です。
ノミでほぞを掘り、埋め込んでビス止めするタイプなのでこんな風に加工します。
取り付け終わった物がこちら。
これはとんでもなく扱いやすくなります。おすすめです!
今回は工作らしい部分があまり無いのでこの位のアクセントはあってもいいですよね。
上の引手は仕上がりは奇麗ですが、一般の方は中々ノミって持ってませんよね(笑)
そんな方にはこちら↓
組み立てと設置
スライドレール、ブラケット共に穴が複数明いています。(長穴の所も)
今回も最初想定していたポジションよりも少し変えていますので、この辺の自由度もDIYならではです。
板にレールを取り付ける
板の側面に中心線を書きます。
前回350mmのレールを使った時に穴が3か所明いていたので、250mmタイプも当然3か所あって、その内の2か所で固定するつもりだったのですが、2か所しか穴が無く、固定する穴が無い・・・
ちょっと悩んだものの、レール中心のプラスチック製の着脱部品の下にスリットがあり、それを利用して何とか固定できそうです。
ここにワッシャーを挟んで固定するとこんな感じに。
何とか事無きを得て一安心です。
ちなみに下穴はキリでも良いのですが、ダイソーにチャック付きドリルが各種売っています。
電動ドライバーがあれば様々な用途で使い分けられますよ。
下穴を明けるのは板が割れたり膨らんだりしないための保険ですので是非やっておきましょう。
デスク下に設置する
二人でやればなんて事はない作業ですが、一人でやるのはなかなか大変です。
とは言っても私は一人で取り付けましたので作業のコツを書きます。
ブラケットを4点仮留めして床に置き、平行を見てからしっかり固定します。
デスク下に添えて位置決めをし、手前のどちらかのブラケットを鉛筆でなぞります。
そして穴位置が分かったら下穴を明けます。
ここからは気合です(笑)
床に寝そべり、木ネジで1か所目固定、デスクとの平行をにらみ手前の2か所目に下穴、木ネジ、3か所目を留めたら息を吸っても大丈夫です(笑)
全部固定出来たらバランス、摺動具合を確かめて出来上がりです。
キーボードスライダー制作費用
今回は頂き物やある物を流用していますので、2,500円程です。
当たり前に揃えると、やはり一番高額なのは板ですね。
こちらは前述した方法や近所の住宅建築現場、ホームセンターの端材コーナーなどをのぞいて掘り出し物がないかチェックしましょう。
レールはローラータイプだと500円台からありますし、ブラケットは重量物を吊るす訳ではないので、サイズが合えばぶっちゃけ100均のステーでも大丈夫です。
予算に合わせてカスタマイズできるのもDIYの良い所ですね。
パソコンデスクにスライドトレーを自作したまとめ
完成したスライド式のキーボードトレー、大変快適でとても満足しています。
邪魔だったキーボードが無くなってパソコンデスク上はスッキリしましたし、腕の角度が自然になって、とてもタイピングに集中できるのです。
マウスもそうですね、机としては大変使いやすい高さなのですが、作業によって最適な高さはそれぞれ。
今回ご紹介したブラケットなら4段階調整できますし、何度でも取り替えて自分好みのポジションを確かめられます。
これがDIYの良い所ですよね。
今のパソコンデスクに不満がある方はお手軽な今回のような改造から挑戦してみませんか?
キーボードトレイの寸法をカスタマイズ
こちら現在のキーボードスライダーの姿です。
前述した通り、頂き物の廃材でしたので奥行の寸法が少々きゅうくつでした。
パームレストというか手首を置くスペースが足りなかったのですね。
そこで、同じ板材がもう一枚あったので80㎜程増設して使っています。
一応接合に木工ボンドは塗っていますが、固定は横のビス次第なのでどうとでもなるのです。
本当は一枚板で作り直した方がカッコいいのですが、接合部はキーボードで隠れて見えませんしこれで充分です。
こんな風に後からカスタマイズできるのもDIYの良い所ですよね。
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