家を新築した時にどのタイミングでエアコンを取り付けるのがベストなのか・・・。
本当に迷いますよね、家を新築するとこれから住宅ローンを払っていかなければならないのに家具やカーテン、照明器具と現金支出もかさみます。
最初にまとめてハウスメーカーに頼むのが安心？、後からネットや家電量販店で買うのが安くてお得？
17年前に家を新築した際、私も同じくこの選択で悩みました。
結果的にどちらのパターンも経験した私は双方のメリット・デメリットがよく分かります。
今なら17年前の私に最良のアドバイスができる・・・、そんな思いからこの記事を書いています。
今私が家を建てるとすればこうするという事例を書いていますので、エアコンをいつ付けようか悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
もくじ
新築時のエアコン取付タイミングの正解はこれ
もし私がもう一度家を建てるとすれば、エアコンは必要数を後からネットで買い、自分で業者を手配して取り付けます。
ただ、全室エアコン用の専用電源とブレーカーを新築工事時に済ませておき、設計士の方と壁の穴あけ位置はあらかじめ相談しておきます。
そしてリビング、寝室、子供部屋等と、予算と家族の状況を見て順番に取り付けて行きます。（もちろん一気に全部でも構いません。）
ここで大事なのは、前述した専用電源の工事なのです。
私は専用電源の工事をリビングしかしていなかったため、後付けした二階のエアコン工事の際、余計な工事費と壁に見える配線をする羽目になりました。
もっと言うと、この工事さえあらかじめ済ませておけばエアコンを取り付けるタイミングはどちらでも良いとまで言えます。
それくらい各部屋に専用電源工事をしなかった事を後悔しています。
というのも、近年、家電量販店等でエアコンの購入、設置まで依頼すると、まず間違いなく専用電源の設置を促されるのです。（ほぼ強制）
専用電源とは住宅のブレーカーボックスから個々のエアコンのためだけに引く100Vコンセント（200Vの場合も）の事です。
技術的、法令的に近くのコンセントから分岐して電源を取る事は可能（工事費が安い）なのですが、家電メーカー各社が安全のためと専用電源設置を推奨している事から、それを設置条件とする家電量販店がほとんどなのです。
つまり、後から電気配線を壁の中に通す工事はよほど構造的に運が良くないと無理ですし、できたとしても余計な穴を壁や天井に明ける事になります。
金銭的な負担と同時に新築の家に余計な穴や配線モールで美観的なダメージも与えてしまいます。
ちなみに我家は後付けした二階の一部屋は運良く最低限の配線処理で済みました。↓
エアコン取付タイミングの違いによるメリット・デメリット
エアコンを後で付けるか先に付けるかで迷う方の理由の多くは金額的な損得と工事に関しての信頼性ではないでしょうか？
新築のタイミングでハウスメーカーに頼めば住宅ローンに組み込めるのではないかと考える人や、後からネットや家電量販店でまとめて買った方が安くなりそうだけど壁の穴明け工事等が心配と感じる人も居たり。
新築時の取付と後からの取付の両方を経験した私が考えるそれぞれのメリット・デメリットは下の様な感じです。
新築時にエアコンを同時に取り付けるメリット・デメリット
メリット
- ハウスメーカーに建築価格に入れてもらえるのであれば住宅ローンが使え、現金持ち出しが無い。
- 設計、施工をしたハウスメーカーであれば工事面も安心感があり、美観としてもトータルコーディネートしてもらえる。
- 住宅機材の一部という事で、故障の際もしばらくはハウスメーカーが取り合ってくれる。
デメリット
- 金額的にネットや家電量販店で買うよりも高額になる。
- 機種選択の自由度が狭くなる。
戸建ての新築は何かと物入りで、頭金に始まり家具や照明、成長するお子さんにもお金が掛かりますし、誰でもなるべくなら現金支出を抑えたいと考えますよね。
家を建ててくれるハウスメーカーがエアコン機材一式を建築費用として計上してくれるならエアコン代金は住宅ローンに組み込まれます。
少々高上りににはなるでしょうが、現金支出が抑えられるという点で有力な選択肢ではあります。
ただ、我家を建てた業者は正確な気密テストができないからと、壁の穴あけを嫌って引き渡し後の後日工事となりましたし、住宅価格とは別計上で現金支払いとなりました。
これでは同時に取り付けるメリットも薄れてしまいますよね。
見積もり段階でしっかり話し合いたい部分です。
新築時にエアコンを後から取り付けるメリット・デメリット
メリット
- ネットや家電量販店でお得なタイミングで購入、工事が出来るので金額的に安く済む。
- 自分の好きな機種を選べる。
デメリット
- 買い方次第ではありますが、ほぼ現金支出となる
- 家の設計、施工をした業者とは別の業者が工事する事になるため、壁の穴あけなどに不安が残る。
- エアコンの手配や工事の発注は自分でしなければならない。
昔の自分に私がおすすめしたいパターンがこちらなのですが、一番のメリットは実生活の様子を見ながらその時々の金額的にお得な製品を選べるというのが最大のメリットです。
お子さんが小さい方は子供部屋を用意してあげても実際に部屋で多くの時間を過ごすようになるのはまだ少し先です。
家電は使わない事で不具合が出たりもしますし、本当に必要になった所から設置というのが良いのではないでしょうか。
このパターンのメリットも前述した電源工事をしている事が前提の話ですので、是非現金の余力を残しつつ、検討してみて下さい。
もう一つ、家を建てた業者と違う業者による工事が心配という方も大丈夫です。
家のサイディングに穴を明けるという事で私も同じように心配していたのですが、大抵の設置業者は柱や配線をかわす術を持っています。
どうしても心配なら、前述したように設計士の方と穴明け位置を事前に相談して、柱や既設の配線位置を把握しておくことで解決します。
工事の手配が心配な方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。↓
新築時のエアコン取付タイミングまとめ
最後にエアコンの取付タイミングは新築と同時が良いのか、後からが良いのかという悩みに対する私なりの答えをまとめますと
後からの現金支出が厳しい方は
エアコンと設置工事を住宅ローンに組み込んでくれる業者を探して同時に。
一度に複数のハウスメーカーに問い合わせをしたいならこちらから↓
後からの現金支出が可能な方は
各部屋の電源工事を済ませておき、必要に応じてネットや家電量販店等でお買い得なエアコンを購入、設置。
というのがベストだと考えます。
ただ、家族構成や予算、人によって様々な事情がありますよね。
それでも電源工事に関してはどんな人にも言える事なので心の片隅にでも留めておいて下さい。
新築から17年、子育てが終わったアラフィフの感想でした。
