お風呂やトイレの換気扇が、気が付いたら何時間も回しっぱなしになっていた、なんて事はありませんか?
換気扇を回すのは悪いことではありませんが、無駄に長く回すのは電気代も掛かり、あまり家計に優しくありませんよね。
電気代は微々たるものでも、「もっと早くに止めるつもりだったのに!」と思うと何か損をしたような気分にもなります。
そこで我家では浴室とトイレの換気扇スイッチをタイマー付きの物に交換してみました。
この手のスイッチがあるのは分かっていましたが、家を建てる時には他に決める事が多すぎて、こういう細かい部分まで気が回らないのですよね・・・
スイッチと言えど住宅設備の一部、何か大ごとなイメージがありますよね。
実はそんな事は無く、スイッチ自体はAmazonや楽天で簡単に手に入ります。
交換も驚くほど簡単です。
ただ、いくつか注意点はありまして、そんな事を含めて費用や交換方法を解説したいと思います。
気になっていた方は是非参考にしてみて下さい。
もくじ
換気扇スイッチ交換作業の注意点
一般住宅の電気設備の施工には、法令で電気工事士の資格が必要とされています。
もちろん法令には施工不良による火災の発生を防止する等の重要な目的があるのですが、一般的な電気の知識が有り、今ある配線と同じく復元出来るのであれば作業自体はとても簡単です。
もしも自分で施工するのであれば、お約束ですが自己責任となります。
ちなみに我家ですが、先日エアコンを設置する機会がありまして、その際工事を請け負ってくれた業者の方が電気工事士資格保持者でしたので、サービスで交換してくれたのです。
自分では無理という方は、交換作業がいくら位になるのかだけでも調べてみませんか?
ゼヒトモはそういった方と地元取り付け業者さんをマッチングさせるサイトです。
簡単な入力で口コミやコメントを見ながら複数比較できるので是非活用して下さい。
その他の内装等を含めたリフォームと一緒に検討したい方はタウンライフからどうぞ。
浴室とトイレは違うタイマースイッチを用意
スイッチをサービスで交換してくれるという承諾は頂いていましたので、私は施工日までにAmazonでタイマー付きのスイッチを用意。
我家の照明スイッチ類は日本の住宅の8割のシェアを誇ると言われるパナソニック製です。
その中のコスモシリーズというラインナップにタイマー付きの物が2種類あります。
共用でないのはお風呂とトイレでは求められる換気扇の使い方、運転時間が少し違っているからですね。
詳しくはそれぞれのスイッチ取り付けの項目で後述します。
我家のスイッチ類は画像のコスモシリーズで統一されていますのでこれらの製品を選びましたが、ご自宅のスイッチが他メーカー製であればそちらのラインナップを調べてみるのが良いですね。
ビジュアルにこだわりが無く、タイマーの機能さえ手に入れば良いのであればこの2製品で間違いありません。
パナソニック WTP 53916WP(浴室用)
こちらのスイッチは浴室用となっています。
タイマーツマミが表面に見えていて外から運転時間を調節できます。
調節できる範囲は10秒~12時間の間ですが、タイマー不使用、つまり連続運転も可能です。
お風呂は家族が代わる代わる使用しますし、夕方から夜にかけてある程度まとまった時間換気扇を回し、その後止める事になるのでこのような時間設定なのですね。
洗濯物を浴室に干して朝まで換気扇を回したいなんて使い方も想定できますよね。
設定可能範囲はとても理にかなっていると思います。
照明のホタルライトの機能は変わりませんが、換気扇側は動作時に赤く点灯し、普段は消灯しています。
換気扇側はクリック感も変わり、カチッという感じからカコッという風になります。
ちなみに我家は現在私と妻の二人だけ、夜の入浴を順番に済ませても2時間程の設定で充分です。
当たり前ですが止め忘れも無くなり、値段以上の価値を充分発揮しています。
このスイッチの取扱説明書はこちらのPDFで見る事が出来ます。
パナソニック WTP 53916WPの取り付け(浴室用)
元々付いていたスイッチユニットがこちら。
ホタルライトがある基本的な仕様です。
スイッチプレートの下にマイナスドライバーを入れて起こして外すとこのような状態で固定されています。(画像はトイレのスイッチですが、同じ物です。)
スイッチプレート固定用ビスは壁ではなく、スイッチユニットに固定されています。
交換するので外しておいた方が作業しやすいですよ。
注意しなければならないのはスイッチユニット固定用のビスです。
壁内部の状態によっては裏側の受けの状態が違うかもしれません。(我家の浴室とトイレは固定方法が若干違いました。)
受けが脱落して中に落ちないか、完全に緩めて外す必要があるか、よく観察して外しましょう。
取り外した裏側はこのようになっています。
線の横の長方形の穴にマイナスドライバーを入れて白いパーツを内側に押すと線が抜けます。(バネで挟まれた状態)
そして新しいタイマー付きスイッチユニットに結線し直した状態が上の画像です。
真ん中付近にタイマーユニットの回路が増えていますが、結線する部分は基本的に同じですよ。
後は元々付いていたパーツ等を移植しつつ、元通り固定します。
パナソニック WYC 54816W(トイレ用)
こちらのスイッチはトイレ用、今回購入したのはスイッチプレートが無いタイプです。
元々付いているスイッチがコスモシリーズなのであれば移植すればよいだけで、プレートの有り無しに特に意味は無く、私も単純に値段で決めただけです。(プレート有りより安かった)
このスイッチのタイマーは、10秒~30分の間で設定可能です。(「切」とすれば従来のON、OFF動作も可能)
更に「遅れ停止」、「一時動作」、という機能が選べまして、下の様なイメージです。
取扱説明書より引用
浴室用のWTP 53916WPにこの機能はありませんので、トイレというスペースに特化した仕様なのですね。
こちらのスイッチのホタルライトも照明側は変わりませんが、換気扇側は通常は消灯、換気扇がタイマー動作中は赤で点滅、遅れ停止の連続運転中は赤で点灯です。
注意したいのは設定した時間は外から見えず、タイマーの操作自体も外からはできない点。
ここまで分解しないとタイマーのダイヤルは操作できません。
見た目が変わらずスマートではあるのですが、あまり何度も変更するのは面倒ですね。
ちなみに我家では一時動作で15分という設定で運用しています。
パナソニック WYC 54816Wの取り付け(トイレ用)
トイレ用スイッチユニットを引き出した状態です。
浴室用と同じ物ですが、照明、換気扇の線は上下どちらの穴を使っても構わないようですね。
一応、付いていた通りに結線し直してくれました。
こちらも浴室用と同じくタイマーユニットの回路部分が増えていますが、線を入れる穴の部分は同じです。
線の横の長方形の穴にマイナスドライバーを入れて内側に押すと線はフリーになり、離すと固定されます。
こちらのスイッチはスイッチプレートが無いタイプなので元のスイッチから移植して取り付けます。
このスイッチの取扱説明書はこちらのPDFで見る事が出来ます。
換気扇のスイッチをタイマー式に交換したまとめ
最近の住宅は高気密で窓を開ける事も少なくなりましたよね。
だからこそ適切な換気扇の運用で湿気や臭いをコントロールしたい所です。
今回の工事はスイッチ代だけですので二つで約7,000円程。
知識と資格がある方は自分でもできますし、金額分の恩恵は充分に感じられるDIYですのでおすすめです。
ただ問題なのは電気設備を扱うために必要な第二種電気工事士の資格。
私も思案中なのですが、自宅のDIYが趣味ならば長い目で見て自分で取得するのもありかもしれませんね。
ただ、今すぐとはいきませんので、とりあえずスイッチ交換を業者さんに依頼した時の工事料金だけを知りたい方はゼヒトモで調べてみましょう。
ゼヒトモは個人の工事要望と地元業者さんをマッチングさせるサイトです。
簡単な入力で口コミやコメントを比較しながら複数検討できますので是非活用して下さい。
もっと大々的に家を直す予定がある方は、前述したようにリフォームを絡めてまとまった工事にするのが良いですね。
すでにアイディアがある方はタウンライフに問い合わせて予算の目星を付けておくと延び延びにならずに済みますよ。
面倒だから「いつか」と思っているその構想、ちょっと一歩を踏み出して実行に移せば毎日の生活は本当に快適になります。
ご自分に合った方法で自宅の環境を改善してみませんか?